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「漢詩教材」音読・朗読の授業実践

2012-08-01
標記のテーマで、主に高等学校の先生方を対象に講演を行うことになっている。本日(8月1日)が大阪、8月6日(月)が東京の2回の予定である。漢文関連書籍や教科書で有名な明治書院の主催である。小欄では予告編として、その概要を述べておくことにしよう。

まずは、いくつかの疑問を会場に投げ掛けたい。
1授業のどの段階で「音読・朗読」を実施しているか?
(例えば、「導入」「展開」「まとめ」などのうち)
2〈教室〉で指名読みする際に、どのような言い方をするか
(例えば、「読んでください」「音読してください」「朗読してください」のうち)
3学習活動としての「音読・朗読」の目的は、どこに置いているか?
(例えば、「共有」「理解」「表現」などのうち)

提出された意見をもとに、〈教室〉で「読む」とはどういうことかを起点に考える。まずは、「音読」「朗読」「暗誦」の目的を明確にすることから始める。そして、中国の現状などと比較しつつ、日本の教育現場で「暗誦文化」がどのような位置にあるかを考えていく。「音読・朗読・暗唱」は、指導要領の「内容の取扱い」でも謳われており、「文章を読み深めるため」に行うものであるとされる。だが、現場実践では感覚的な捉え方がされている場合も多く、明確に目的を実現するような実践になっていない場合も散見される。

ここから、「漢詩教材」を「音読・朗読」することに限定していく。特に韻文たる漢詩の読解・鑑賞を考えたとき、その「抒情性」と「韻律性」をともに享受できる授業方法が求められるはずである。前者の内容に関しては、従来幅広く授業で取り扱われてきた傾向があるが、後者については「詩形」「押韻」に触れる程度であまり重視されてこなかったよう思われる。そこで、漢詩本来が持つ韻律性と、「訓読漢詩」が持つ韻律性の双方を読み味わう方法を考えていくことになる。「音読」という語義を、狭義の「字音読み」として考えたときに、高等学校の授業で実践可能な方法はないだろうか。そんな疑問に答えるべく、いくつかの「漢詩教材」に関して、複数の読み方を提案し、より韻律性に配慮した授業が可能となるような構想を紹介する。

ここから先の内容については、小欄では控えておくことにしよう。

研修会後半では、参加者の先生方に班別に分かれてもらい、ここで提案した複数の読み方を適宜配合した、「漢詩教材」の群読を考案していただき、それを最後に発表していただくワークショップ形式で実施する予定である。

あくまで予告編であるが、本日の講演の概略について述べた。

さて、東京駅から新幹線で一路大阪へと向かおう。
ささやかな緊張を伴いながら、高校の先生方との出逢いが楽しみでもある。
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