fc2ブログ

空気を押し自重を感じる

2012-07-27
「トレーニングをしています」というと、大抵は重いバーベルを挙げるイメージが伴うようだ。筋肉に大きな負荷を加え、いかにも励んでいる印象が強いからだろう。だが筋トレには適度な休息日も必須。筋断裂を修復する構造で、次第に筋力が増進するわけであるから、修復中に更なる負荷を加えるのは、不合理でもあり不健全ともいえるかもしれない。フィットネスに対して、あまりに専心すると本末転倒な禁欲主義になりがちだといわれるので、ふと自省する時間も必要であるということだ。

週に1回は参加したい太極拳やヨガの動きをベースにしたエクササイズ。トレーニングには違いないが、これに参加する際の意識は特別である。極めて緩やかな動きの中で、空気を押し込むような感覚になるのが貴重だ。更には自然なバランスの中で、自重を感じていく意識の覚醒。身体のことばを60分間聴いて行くような柔らかで豊かな時間が過ぎていく。柔軟性を求めてはいるが、無理に“痛い”ところまで曲げる必要もない。まさに「自然」の境地に自己を還していくような時間になる。

エクササイズの最後には、仰臥し眼を閉じて動くことなく全身をリラックスさせる。鼓動を感じながら、何も思考せずに魂の深淵を目指す。仕事や日常のことはもちろん、いつしかスポーツクラブにいることも忘れ、穏やかな「自分」だけがそこにいる状態となる。この時間を求めるがために、空気を押し自重を感じる60分間。まさに「無」を求める境地に達する。

仕事の堆積、暑さへの嫌悪、そして社会への失望。
様々なことが日常に存在する。
だが、この極めてオリエンタルな動きから得られる柔軟な心は、
自身の存在を、また新たな方向へと解放するようでもある。

空気の中で、自重を大地に載せて
いまここに自分が存在している。
週に1回ぐらいは、それを自覚する必要がある。
関連記事
スポンサーサイト



tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://inspire2011.blog.fc2.com/tb.php/994-13b832f3

<< topページへこのページの先頭へ >>