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語学への好奇心

2012-06-05
現在は改めて英会話学習に執心しているが、大学時代から中国語が好きである。第二外国語として学び、漢詩を始めとする中国古典を「音読」するという授業に出逢い、その音の響きの美しさに魅了された。日本語表記でも使用する漢字が、中国音でどう読まれるか。自分の名前を中国音で読み、クラスの面々とその発音で呼び合っていたような学生時代が懐かしい。最近では授業構想の折々に、改めて「東アジア漢字文化圏」内の言語という発想を持つことの重要性を感じている。

中学校・高等学校・大学の授業を問わず中国語を紹介すると、生徒・学生の興味を深く喚起することができるという感触がある。漢詩を中国語で読むという行為一つでも、中学生には笑われ、高校生には自分の名前を中国音で読んでくれと言われ、大学生には語学応用の可能性を示唆できる。その各段階に応じた異文化理解への窓口があるように思う。中には、中国からの留学生がいる場合もあり、自らの発音・声調に対して正確であれと厳しさを自覚することもある。その緊張感と同時に、文化交流としての懸け橋の一端を担えたという満足感を味わうこともある。

更には、過去に体験した中国の史跡を巡る旅の話。そして旅行中に起きた、似て非なる異文化ゆえに存在する中国での出来事。語学と体験談が、授業の中に融和してくると、生徒・学生の聴く姿勢が身を乗り出した状態に移行してくる。そんな話をもとに、大学で中国語選択をする学生が、増えてくれたら何よりだという思いを込めながら。

本来、「国語」の授業では、「日本語」の言語・文化的な側面への興味も喚起しなければならないはずだ。自分たちが使用している言語の歴史的な経緯・表記文字・文体・文法構造等々。それを知識のみならず、興味深く学ぶような工夫を常に模索したいと考えている。そんな場合、むしろ純粋に日本語のみを扱うよりも、漢文との関連から日本語を相対化する視点が不可欠なのである。言語・文化の側面から「和漢比較」という立場で論じることは、何も学問研究のみではあるまい。中学校・高等学校の「国語」の授業を含めて、こうした「東アジア文化圏」という意識で、自国の言語を考えるという姿勢が必須であるはずだ。もちろんそれは、「和漢」のみならず、「和韓」にも連なる。

語学への好奇心を持つことは何とも楽しい。
学びが楽しいと感じるのが何よりも幸福であろう。
そんな視点から、「国語」という教科を今一度再考する時期が来ている。
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