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気楽に話そう英会話

2012-04-30
知人の娘さんが、フィンランド人の夫とともに来日した。毎年恒例でこの時季に、墓参に家族で出掛けるのだという。その機会に、これも毎年恒例で懇意にしている何人かの人々が、同行することになっていた。今回は、そのフィンランド人にとって少しでも妻以外の話し相手がいたほうがいいということから、僕も声を掛けていただいた。日常ではほとんど得られない生きた英会話の場である。

フィンランドの人は、自国の言語以外にまずはロシア語やイタリア語などの欧州言語を勉強するという。その次に位置するのがようやく英語なので、彼らにとって第四言語程度の位置づけになるという。その多彩な言語環境を器用に精密にこなしているあたりが、お国柄を表象しているようにも感じる。学習度合や言語的優先順位からすると、確実に日本人である僕の方が、第二言語としての英語レベルに達したいという願望も強く、英語により存分にコミュニケーションをとらなければならない。だが、こちらの受ける感覚からすると、ほぼ同等レベルの会話能力であると、自己評価してしまう。

それでも彼は、僕の英語を「上手い」と評価してくれていた。妻である娘さんと結婚直後で“ラブラブ”であることから、何となく僕が割って会話するのもやや憚られた。車内の座席配置からして、どうしても夫妻での会話が多くなる。一層、娘さん夫妻と3人のうちにおいて英語で会話するというのが望ましいのだろうが、ひとたび日本語で会話を始めた娘さんと英語モードになるのは、想像する以上に難しい。このあたりに、日本人が英語レベルを上げられない一つの原因があるのではないかと自己分析。多言語的な社会環境が稀少であるという精神的問題が、英語の実力以上の壁になっているように感じる。

一通りの行程を終えて東京に戻り、打ち上げの酒席をともにした。フィンランド人の彼が何よりこの酒宴で一番の人気者であるから、多くの酒を勧められる。すると、昼間以上に彼は口が滑らかになり、様々な話題を会話した。酒はコミュニケーションを促進する。ここでようやく一つの壁を突破したのではないかと自覚した。気楽に何も考えることなく、ただただ英語で会話する。その淵へと飛び込むまでに日本人が、DNA的に所有する障壁がどんなものかが把握できた。

何より英語を気楽に使用する言語環境が必要だ。
そんな意味では、過去に受講していたフリートーク中心であった講師の会話クラスが思い出される。
言語には「相手に伝えよう」という意志が絶対的に必要だ。

僕の場合は、アメリカで野球ファンとの会話が何より流暢である自覚があるのはその為だ。
気楽な英語話者の友人を持つことが、
何より上達への早道ではないかなどと考えて、
ほろ酔い加減で帰路についた。

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[2012/05/01 21:07]
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