来年の構想を
2009-12-21
20日(日)師走も下旬に突入した。歳末というのは何かにつけて時間意識が高揚するものである。思わず手帳を1年前に遡ってみると、既に今年3月に行われたWBC(ワールドベースボールクラシック)の観戦チケットの入手などに着手していたことが思い返された。09年という時間に向かい、迷いなく邁進する自身の気持ちが読み取れる手帳の紙面である。それに比べると、今年は結果的に、未来を考える混迷があるゆえに、現在に翻弄され続け、来年の構想が白紙のままである。3か月先がなかなか読めない状況が、ようやく一段落したといってよい。また来年の構想が描ける時が来た。
朝からWebに向かう。午後は映画でも観に行こうかと考えていたが、そのままWebに向かい続けた。3月の開幕前である野球観戦予定に思いを馳せ、チケットの状況や交通手段の空席チェック。報道によれば、イチローは東京に滞在しつつ他球団の練習施設でトレーニングを続けているという。前人未到の頂に向けて、更なる挑戦に対しての謙虚な姿勢は相変わらずだ。既に来年の構想を実現するための行動が始まっている。
その後は、この時期までできずにいたことを二つ。お世話になった方への御歳暮と年賀状の注文。こうしたことが尽くWeb上でできるというのも、実に便利な世の中になったものだと思う。
夕刻から両親とともに、知り合いの登山家親子とイタリアン料理の店へ。息子が来年早々に、ヘリコプター操縦資格取得のためカナダに渡る。将来的には登山の救援ヘリコのパイロットを目指しての挑戦だ。人命を救うための職業へ向けて幾多の困難はあろうが、果敢な挑戦に対して祝杯を捧げた。折しも、昨日の小欄でも触れた、片山右京さんの富士山遭難が報道されたばかり。テントン設営やザイルの話など、専門家にしか分からない知識と経験を聞いて、頂を極めるということの意味と困難さを想像する。何事も知識と経験によって「快挙」と「遭難」が紙一重な限界点となる断崖に立ち、どちらに転ぶかという運に任せバランスを保ちつつ歩み続けるのだろう。いずれにしても、この知人の息子には自身の夢を叶えるべく頑張ってほしい。メールアドレスを交換し、カナダへ訪問することを約束した。
帰宅して「坂の上の雲」。日清戦争の開戦という時代を描くのがこの夜の内容。富国強兵政策のもと帝国主義である日本が、新たなる時代の中で暴走を始めるかのようだ。毎回、ペンで身を立てている正岡子規に注目しているが、子規の母親などが「漢字も支那の国から渡ってきたものなのに」といった言葉を発するのが目に留まる。また子規自身が従軍記者として大陸に渡り、日本軍が清国の庶民を苦しめることに心を痛める場面が印象的だった。
しばし湯船につかり妄想。来年の構想を抱きつつ夢を持ってと前進しようと、決意を新たにする。
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