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英語を声に出して呟く効用

2012-02-24
 語学学習しているとその進歩の度合いが明白なので、様々な悩みを抱くこともある。ただ、実際にその言語を使用する環境に埋没しなければ自覚できないことも多く、僕の場合はたいてい渡米すると、英語学習の足りなさを悔やむ。ということはいかに日常では断片的な英語学習をしているということである。身体的な筋力と同じで語学は使用しなければ、その瞬間から衰え始めるという自覚を新たにするのである。

 日本で生活している以上、なかなか全てにおいて英語を使用する環境を作り出すのは難しい。よほど英語使用を推奨する企業にでも勤務しない限り無理だろう。語学学習の悩みが絶えないゆえに、「聞くだけで・・・」といった教材が大変よく売れる現実もあるようだ。ただ「聞く」のは実に受動的な行為。僕の様々な経験からすると、情報を“入力”するよりも“出力”した方が、結果的に記憶に定着しやすい。

 高校の頃から、単語の記憶をする場合には必ず「音読」を実行していた。それがエスカレートして勉強部屋で「一人授業」をするのが常になった。次の日の英単語テストの範囲について、一人で声を出しながら架空の人々に対して教えるのである。覚えようとする英単語を認識して発音しようとする脳を刺激し、脳が声帯に伝令を出す。声帯は発音に必要な構えを作り、息とともに放出すると口がその発音に適した形となり声になって誰も聞いていない空間に放出される。放出された声の残響は、再び自分の耳から脳内に伝えられてその発音を確かめる。すると心の中にその「声」が記憶され、テストの段になって容易に蘇るという流れだ。

 このように文章化しただけで、ただ無言で記憶しようとするよりも格段に脳内を活発に使用していることがわかる。たとえ声が出せないような場合でも、声を出そうとする意識をしながら記憶すると、声帯においてはその構えが作られるので、効果があると聞いたことがある。
 ゆえに現在の英語学習でも、もっと「声」を使用して呟けばいいのだと改めて認識した。日常での些細な文脈を英語で呟くのだ。それだけで英語脳がかなり刺激されて、語学“筋力”を使用したことになるはずである。また歌を唄うのもいい。ここのところ英会話教室の講師が歌を導入し始めた。その中の美しく普遍的なフレーズについて個人化した体験を語る時間も設けられている。リズムやアーティストの豊かな声から英語がすんなり入力され、それを唄えば、自分の脳に定着させることができる。

You've never let me down before , mmm hmm♪


I don’t want clever conversations, ♬
I never want to work that hard, mmm hmm♪
I just want someone that I can talk to; I want U just the way U R♪


 Billy Joelの爽やかな声と美しいピアノの旋律と共に
 英語“筋力”を鍛える
 それは声を出して呟くことが不可欠であるという
 あたりまえの結論
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