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「実年齢×0.7」=人生方程式

2012-01-23
 自分が誕生日を迎える際の意識をどのように持つか?今年は昨日の小欄に記したような研究発表をする幸運に恵まれたこともあり、例年よりもその意識が高揚し脳裏で甚だしく攪拌された。メール・Twitter・Facebookを通じて続々といただく祝福のメッセージ。こうしたSNSの恩恵によって予想もしない方からも「おめでとう」のことばをいただくありがたさ。そして研究発表会場という不特定多数の方々が存在する場から、自然発生的に湧き起った祝福の拍手。拍手をいただけるという妄想はしていなかったが、昨日記した“マクラ”の話が、発表全体の軽やかな導入として機能をするという予想を裏切って、即時的ライブ効果を生んだといえる。こうしたささやかな共感性を産み出せただけでも今年の誕生日は印象深く、自分の新たな歳への吉兆のようにも受け取ることができた。ちなみに過去3年間の手帳を紐解き、誕生日の行動を確認してみたが、至って変哲もない“日常”を過ごしていたことも発見した。

 参議院議員・有田芳生さんから送られてきた郵便物の中に、「大きな転機の年にむけての所感」という文があった。有田氏は、2月20日をもって60歳になるという。そのことにふれて「かつてなら「老人」入りの年齢です。しかし長寿社会となった日本では「年齢は7掛け」ぐらいが妥当でしょう。そう、60×0.7で、42歳です。」ということを記し、「気持ちのうえではそう変化もないのに、時間だけは進行していきます。」と語っていた。とりわけ過去の風習としての「赤いちゃんちゃんこ」といった節目の年齢になれば、その時間意識もまた深まることを知った。だが、「7掛け」という意識には共感できるものがあり、「実年齢×0.7」で算出される年齢の頃の自分を思い起こし、その時の気力・体力と今の状況に大きな変化がないことも、意識としては自覚できたりもする。

 すると不思議なことに、その「7掛け」した年齢の時点で、小生自身は社会人として大学院に入学するという節目を迎えている。仕事に忙殺されながらも、勤務時間を終えると職場を振り返らずに、気力を3倍ぐらいに増量し、重い書籍の入ったリュックを背負い大学を目指して必死に自転車をこいだ日々であった。その後、学問の世界での苦闘から逃げず、常に前を向いて進んで来たことを象徴する行動であった。ゆえに今の自分がある。有田氏もまた、「7掛け」の年齢の時に、「オウム事件で多忙をきわめた」と自身の節目として回想している。奇しくも今年早々から、平田容疑者の出頭により再びTV出演機会が増えている有田氏である。「実年齢×0.7」は、そんな節目を意識化する現代の人生方程式として意義があるのかもしれない。

 年齢が上がれば上がるほど、この「7掛け」への差が拡大していく。85歳になってようやく60歳で「赤いちゃんちゃんこ」という具合であり、25歳差ということになる。こうした長寿社会に生きることに幸福を感じなければならないのかもしれない。となると誕生日での年齢加算も「1」ではなく「×0.7」ということになるのだろうか。思考力や体力を勘案すれば、「-1」でもよいのかと思ったりもする。かつての高校の教え子からFB上でメッセージをいただいたが、その返信には意図せず「また1歳若返ったという意識で迎えています。」と書いたところ、「素敵ですね」という反応があった。彼女らも今や社会人として最初の壁にぶつかるような年齢になっていることも、日々の記事から想像できる。それだけに「7掛け」を算出してみて欲しいという思いを強くもする。丁度、大学受験を控えて苦闘していた際の自分が思い出せるはずであるから。

 世間ではよく、「もう祝う年齢ではないから」という誕生日に対するコメントを耳にすることがある。だがしかし、やはり誕生日を迎えられたことで、最大限に自分を顧みることができるとすれば、精神的に限りなく盛大に「祝福」すべきではないだろうか。奇跡的にも“生”を受けたことへの感謝。また従前の1年を無事に過ごせたことの意義を噛み締め、眼前の1年を闊歩するために心身の新陳代謝を促進させる。「7掛け」年齢を意識し、その時の自分に負けないと誓う記念日なのだから。

 奇しくも研究発表が誕生日という縁に遭遇し考えたことども。
 1歳若返ったという思いで、心身の鍛錬を充実させよう。

 日々の自分を小欄という鑑に映し、学問を背負った自分がただ前だけを見て自転車をこぎ続ける。
そんな心象風景を絶やさない為にも有効な、「実年齢×0.7」=人生方程式である。
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