金原亭馬治さんを囲む忘年会
2011-12-23
忘年会も大詰めというこの連休前。街中を慌ただしく移動する人や、ATMに長蛇の列を作る人々が目についた。そんな中を東京から横浜まで列車に乗って、桜木町で下車。この日は、金原亭馬治さんを囲んでの忘年会に参加した。忘年会の時間まで暫く時間があったので、大学で落語プロジェクトを主宰する教授と、その友人の方々とで野毛界隈を散策した。いまだ昭和の香り漂う街並みには、様々な発見があった。時代や時間は、ある場所で保護され保管され今もなお生き続けている場合があるものだ。落語もまた同じ。
そしていよいよ忘年会の開会。今年は誰しもそれぞれの苦労や痛みを抱えているような年の瀬。十数人のメンバーが、各自の今年を振り返りながら来年への展望を語った。落語好きな仲間であるから、小生も何らかの「笑い」を付加できればと思いながら語ったが、やはりプロの“口上”には敵わない。
改めてこうしたカジュアルな場での、小さな「笑い」の醸し出し方を、馬治さんに学ぶような時間が続いた。忘年会という場は、まさに「年忘れ」の要素が必要な訳で、それには談笑なくしては成り立たない。小さな一言で場を盛り立てられる落語家さんの妙に聞き入った。
中には「謎掛け」の“コツ”を質問する方もいて、落語家さんがどのように考えているかという舞台裏を垣間見るような時間もあり、楽しいひと時が過ぎて行った。楽しい時間はまさに早く過ぎ去る。終電時間となって横浜在住の方々より一足先に家路についた。
今年は人前で、落語の一席も披露できた、ある意味で記念すべき年。自分が「語る」ことにこだわり続け、来年も「笑い」ある年にして行きたいと誓い、気分よく帰宅し就寝。
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