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足裏温水浴という回廊

2009-12-10
9日(水)天声人語が鳩山首相の今を指摘して曰く、

  「鳩山首相はたぶん優しい人なのだろう。優しくあるべき時に優しい人は素晴らしい。だが、いつも優しい人は、優柔不断が裏返っているだけの場合がある。厳しく処した後の気まずさを考えて、ことを先送りしてしまう。」

 確かに言い得ていると、朝の通勤電車で自戒の念を反芻しながら読んだ。想像力が旺盛というか、他人の気持ちを慮り過ぎるのか、「気まずさ」への対応が苦手でもあり、周囲からの偏見視に対する、異様なまでの警戒心がある。

 ただ、それも小さな水槽内でのこと。一つ外に視点をずらして、自己を見つめてみれば、更に更に輝ける要素が大きいことも自覚できる。酸欠状態の脳みそは悪循環回路しか思考しようとしない。これ自体が負のスパイラルだ。

 夕刻に頭痛を伴いながら帰宅。寒さのための身体硬直も甚だしい。今日は何としてもサウナに行かねばと思い立ち、食後に気分を切り替えて自転車でジムへ向かう。ゆっくりスチームサウナで身体を温め、水風呂とお湯風呂を交互に繰り返す。次第に血行が促進され、脳内回路も正常な働きに回復する。この日は、珍しく「足裏温水浴」という浴槽施設を試みた。以前に挑戦した時は、足裏の痛さにめげたが、どうやら内臓に有効で血行促進という解説文に魅かれて、石が敷き詰めてある通路にお湯と水が交互に巡りくる回廊を5周歩いた。1周25秒ということだが、次第に発汗作用があり足裏のツボが刺激されてくるという。同じ回廊を歩くのでも、これならば前向きな効果がありそう。足裏の痛さはあるが、そのうちに心地よさに変化し、少々の発汗を伴い5周を終えた。人間は、この足裏で自身の身体と精神の全てを支えている。都会生活に慣れた足は、石に当たる刺激に対して脆弱になってしまっている。輝ける自分自身を引き受ける足裏を大切にするには、もっと刺激的でなければならないようだ。

 気分を回復させて帰宅。好きな音楽を聴きながら、夜のヨーグルトに水分補給。鏡で見た自身の顔が輝きを取り戻していた。
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