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「頑張ろう」より「Good luck!」

2011-11-15
 毎朝6時からは、NHK・Eテレで英語語学番組再放送を視ている。継続は力なりで、多少のメモをとりながら、テキストも買わずにひたすら続けることで、特に聴解力や発音が改善されてきた気がしている。この生活リズムが出来上がっているので、早起きも必至となり、金曜日は過去の語学力再生の為に、藤原紀香出演の中国語講座まで視ている。
 月曜日は「トラッド ジャパン」という番組で、日本の伝統文化を英語でいかに紹介するかという視点で番組が構成されている。ウクレレ奏者のジェイク・シマブクロ氏も登場し、日本の伝統文化技術に挑戦したりする。視ていると、既に知っていると思われていたことでも再発見が多く、日本文化を再認識しながら英語力が磨ける機会として大変役立っている。

 昨日、この番組を視ていたら、日本語の「頑張って」をどのように英語で言うかという解説が行われていた。直訳すれば、「Do your best!」になりそうだが、そこに日本語と英語の文化の違いがあるというのだ。日本語で「頑張って」というべき場面において、英語であったら「Good luck!」と言うべきであるという。「Do your best!」であると、いい加減にやっている者を促すニュアンスが加わるので、避けるべきだというのだ。
 西洋人は自分の行動の行方が「努力と運命」によって左右されると考え、日本人は「努力」のみに依存していると考えるからだと解説は続いた。西洋人が、「努力」のみではどうしようもない「運命」に委ねた部分があるのは、よく理解できる。ゆえに失敗した場合も、自分ではどうしようもない「運命」に左右されたと考える余地が残り、前向きに進むことができることも多いのだろう。日本人は、自分の「努力」が足りず、何らかの欠点があったのではないかと、必ず「失敗」において自分自身を責めて理由を探し出す傾向がある。


 こうした日本人の傾向が、自分自身ではなく他者に向けられたとき、責任追及や揚げ足取りといった非難の為の批判になってしまう。最善で全力の「努力」をしているのかという追及ばかりが先行し、「運命」により本人が仕方のない部分で失敗していたとしても、責める手を休めない。逆もまた真なり。「運命」に依存して挙げた功績であっても、全てが自分の「努力」による手柄のように振舞う人物も少なくない。



 我々は、社会や組織の中で、知らず知らずのうちに「努力万能主義」を貫いていないだろうか?言語は文化となり社会に蔓延するのだ。



 メジャーリーグ観戦に行き、選手と対面しサインをもらった際には、「Thank you! Good luck with your batting!」などと笑顔で告げるようにしている。野球の打撃などは「運命」に左右される最たる例であるようにも思うので尚更だ。

 日本語においても、「頑張ろう」ではなく「Good luck!」に近い語彙はないものだろうか?そのまま「Good luck!」と使えば、舘ひろし並みの嫌味のあるキザな男と認識されてしまいそうだ。ある女子校を訪問した時、生徒が学校教育で教えられているらしく、来校者に会うと「ごきげんよう!」と挨拶していたのが印象的であった。こんなニュアンスの言葉が今求められているのかもしれない。

 「頑張ろう」に代わる言葉。しばし、考えてみよう・・・・・・。
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コメント:
Good luck!みたいな日本語、あります。「うまくいくといいね!」「うまくいきますように!」。

でも、それだと自分の努力が反映されていないみたいで、言われて嬉しいのは、日本なら「頑張ってね!」のほうだと思います。要するに言語は文化を映し出すものなので、Good luck!のニュアンスが完全に表せる日本語は存在しないし、逆に、日本語の「頑張って!」が持つニュアンスをきちんと表せる英語は存在しないのです。

"Hang in there!"(頑張って!)だと、なんか落っこちそうなところを踏みとどまって耐え抜いてね、みたいなニュアンスだから違うし、

"Keep at it!" (頑張って!)だと、なんかくじけそうになってるところを、やり続けていけ!って励ましてる感じだし、

ご指摘のように、"Do your best!" "Try hard!"だと、そもそも頑張ってないみたい。

Good luck!と同じような言葉に、"Break a leg!"というのもあります。

日本語の「頑張る」ってすごく日本の精神性を表す言葉だと思います。
[2011/11/15 12:20] | まめ #- | [edit]












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