のぞみでなければならないわけではない
2011-11-06
東海道新幹線はまさに日本の東西を結ぶ大動脈である。先日も小欄で触れたが、乗るたびに時間の正確さと安全性に対して敬意を表したくなる。東海道五十三次をひとっ跳びで京都から東京へと帰還する。京都は始発ではないので、自由席主義な自分としては、特に週末乗車の際にやや席の確保が気になってしまう。土曜日の午後とあって、この日もだいぶ席は埋まっていた。ふと反対側のホームを見ると、“ひかり”の自由席がかなり空いている。そうだ!“のぞみ”しか頭になかったが、何ものぞみでなければならないわけではない。
正確に到着時間の差を確認したわけでもないが、25分以内の差だと思う。さして急ぐわけでもない場合には、“ひかり”という手があった。もちろん途中の停車駅からは、それなりに乗客は増えるが、それでも余裕をもって席を使用することができる。だいたい、本をこのくらい読めるだろう、などと考えていると“のぞみ”では早過ぎる場合がある。
更に考えるならば、“こだま”という手もあるのだ。東京~京都間で所要時間は約4時間。運賃は通常の指定席13220円から26%安く指定席で9800円だという。まあ2回分の食事代か、1回分の呑み代ぐらいがおまけについてくるというもの。4時間あればたっぷり読書にも没頭できる。
速さばかりを求めている世の中。この日も、多くの人が“のぞみ”に乗車して東京方面に向かった。一足遅れの“ひかり”に乗って先を急がない旅もいい。それでも東海道在来線特急の時代からすれば、格段に速いのだ。
次は“こだま”で弁当付もいいなどと妄想して、東京駅の改札を出て家路に向かう。
*追伸:なお本文中の”こだま”割引率は、JR東海ツアーズが主催する「ぷらっとこだまエコノミープラン」(Web購入かツアーデスクまたは旅行代理店での購入)を利用した場合の料金です。お間違いのなきようお願いします。
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