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おでんの主役は何か?

2011-10-19
 やや肌寒さを感じる気温になった。衣服ともども食事も温かいものが欲しくなる季節。こうした折にまず飛びつくのが、おでんである。迷わず自宅から徒歩10分ほどの「おでん種」専門店に向かった。

 まずは店の前で煮込まれている大鍋の中から、大根・じゃがいも・ちくわぶ・こんにゃくなど、長時間煮込まれて味が染みていた方がありがたいものを選ぶ。その後は、透明冷蔵ケース内にある、様々な種へ。野菜ボール・ごぼう天・利休揚(紅生姜や細かな野菜入りさつま揚)・うずら玉子・しゅうまい・はんぺん大判などが好みである。煮込まれていた種に併せて、おでんつゆもビニール袋一杯にくれるので、串の付いているうずら玉子などと別に持つように、店の奥さんが毎度優しく注意してくれる。

 更に帰路には、馴染みの豆腐屋さんに寄って厚揚げ・がんもどきを買う。

 さておでんの主役とはなんだろうか?

たぶん人によって大きく好みが違うのではないかと思う。十分に味が染みた大根という人や、厚揚げを好む人もいるだろう。小生の場合は、伏兵的な“ちくわぶ”が大好物である。小麦粉を固めただけのようなこの具材は、どんなに煮込んでも歯応えが残って良い。やや斜めにカットされたおでん屋さん仕様もよいが、敢えて筒状の横からいくつかに切り込んで、その形状を活かして煮込むのも良い。煮込みすぎるとややほどけてきた感じになり、元々は薄く伸ばした下地を巻き付けてある工程を窺わせる。いずれにしても、この味気ない食感が大好きなのである。

 もっともちくわぶだけの煮物というのも想像し難い。やはり他の具材と共に煮込まれているから引き立つのであろう。そのものだけでは存在価値が低くとも、雑多な中でこそ真価を発揮する食材なのだ。それが、小生の感性にかかると一躍主役に躍り出る。おでんの中には、異種雑多が化学反応を起こすような“文化”が潜んでいる。


 伏兵侮ること勿れ。

 おでんにちくわぶここにあり。


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