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「急いては事を」無駄にする

2011-09-27
 週に3回は通うスポーツジム。そのスタジオプログラムに出ていると、色々な方々が参加している。最近、ある一人の男性のトレーニング姿勢が異様に気になっている。スタジオプログラムというと音楽に合わせて行う運動動作が主であるが、それが全て2呼間か3呼間早いのである。小生が同じ動作を終える頃には、既に間の空いた時間を持て余している。果たしてこの男性のトレーニング効果は上がっているのだろうかと無用な心配をしてしまう。

 音楽に合わせてバーベルを挙げて、全身の筋肉を引き締めるプログラム。4呼間(感覚的には速い8呼間が適切で、説明上手なインストラクターは“8”をカウントしてくれる)でゆっくり挙げる動作がある。バーベルによる筋肉への刺激は挙げる時が重要と思うのは素人考えであり、下ろす時の負荷というのが筋繊維へ有効な働きをすると聞いたことがある。ゆえに4呼間の後半部分で最大限ゆっくりとバーベルを下すことで、トレーニング効果が有効に発揮されるのだ。ところが前述した男性は、ほぼ8呼間でカウントすると、後半の3呼間ぐらいを残して、既にバーベルは下げている状態になっている。

 この日は、ヨガや太極拳の動きを応用した体幹と柔軟トレーニングプログランにも参加した。するとやはりその男性も参加していた。ゆったりした動きを繰り返して体幹部分を刺激していく運動内容であるから、先のバーベル運動での動きが余計に目立っていた。ゆっくりと刺激していくことで筋繊維は柔軟度を増していく。足を広げ左右に身体を折り曲げたりする姿勢を保ち続けることで、筋肉の耐久性と持久性が増す。それなのに運動内容のほぼ半分近くを、その男性は放棄しているかのように見える。このように他人の運動動作が気になる自体が、トレーニングに集中していない証拠であるから、特に“ヨガ的作法”からしたら小生も運動効果が上がっていないのかもしれない。などと考えて、後半は自分の身体の声を聞くことに集中してみたのだが。

 むしろその男性を“反面教師”に見立てながら、意識して4呼間のゆったりした動きの後半部分を重視するようになった。実は、その後半部分が一番きついことに気が付いた。スクワットであれば、下に降ろす時ではなく上に挙がる時である。そこをじっくり耐えてこそ、足の筋肉がその刺激に悲鳴を上げ始める。それでこそ運動効果が大きく、翌日の筋肉痛の具合により成果が実証されてくる。

 マシンジムでも時折、この種の間違いをしている方を見掛ける。挙げる時は思いっきり挙げて、降ろす時には力を抜くほどに緩めてトレーニングをしている方だ。そうした人の多くが重りの落ちる大きな音を立ててトレーニングセットを終えている。本人はたいそう満足げな顔をして、さも大きな重りを挙げ切ったかのように鼻息が荒い。しかし、トレーニング効果は、さもありなんである。


 日常や仕事上においても、このような間違いをしていることはないかと検討してみる必要がありそうだ。全行程の半分にしか力を入れておらず、効果が半減しているような事例があるはずではないかと。折り返し地点から後半にこそ、実は厳しくも重要な内容が潜んでいると自覚すべきである。

 仕事柄、他者への観察眼を働かせることで得た教訓。「もしかしたら自分?」と思う節がある方はぜひとも確認していただきたい。あの男性が緩やかに小欄を読んでくれることを願う。


 「急いては事を」無駄にする。

 厳しい時こそゆっくり腰を据えてが鉄則なのだと知る。
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