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最大級の警戒とは?

2011-09-22
 台風15号が日本列島を縦断していった。四国の南岸から列島に迫り、静岡県浜松あたりで上陸。その後、山梨や北関東を抜けて速度を上げて東北沿岸に抜けた。これほどの勢力を保ったまま上陸するのは1993年以来というから18年ぶり。東京においては、一生で何回かしか経験しないような大きな上陸台風であったようだ。

 幸い自宅での仕事に従事していたので帰宅にも不自由はなかったが、東京では交通網が乱れ、3.11ほどではないにしても、多数の帰宅困難な方々が駅などに溢れかえった。それでも早目の帰宅を促した会社も見られたようで、教訓がまったく生きていないわけではない。だが、その受け止め方に個別差があり会社によっては“決断”が遅れるような状況もあったように聞いている。

 災害意識の問題は8月の米国滞在中に小欄にも書いたが、日本人の意識は決して高いとは言えない。米国はハリケーンの到来により、避難勧告を含めて大仰に警戒していたように見えた。やはり日本人は、自然との共存意識があるせいか上陸し直撃する台風に対してどこか穏やかに対処する感覚がある。それでも、NHKニュースなどでは「最大級の警戒」という言葉が舞い上がるように提起されているように聞こえた。

 あのNHKアナウンサーが、独自の調子で伝える「最大級の警戒」という語句。果たしてどのようなレベルの警戒を想定しているのだろうか?少なくとも東京に在住していて、停電や浸水に対してどの程度の意識があるかどうか?政府や地方自治体が行う警戒活動とは、どんなものであったのか?一都民として、その「最大級」はまったくと言っていいほど見えてこない。もちろん避難勧告が多数の住人の方に対して行われた地域もあるので、小生自身が安易であるのかもしれない。だが、やはり“報道”の表現と“実態”の乖離という感覚は否めないと思ってしまった。

 少なくとも、東京において交通による混乱が続いたということは、決して「最大級」の警戒をしていない。そのレベルは、会社・学校などの組織に依存され、意識が高い組織とそうでない組織の差が顕著に出たように感じる。銀座や渋谷で街路樹が折れるレベルの強風が吹き荒れる中、比較的に“日常”レベルを維持しようとする意識が堅持された印象を受ける。NYではまさに「最大級」の警戒を実践していたように感じたのに。

 海外から「冷静に行動する日本人」として賞讃される我々。だが、“フクシマ”の問題を発端に考えると、政府や地方自治体は「大丈夫・大丈夫」を連呼して、結局は国民を危険な目に遭わせているのではないだろうか。もちろん“パニック”を避けなければならないのは常道である。だが、その情報の捉え方に対して、各人が意識を高く持つ必要性を改めて感じるのである。

 少なくとも停電への備えや食料の確保。避難する場合の持ち出し荷物。こんなあたりまでは、小生も準備をしていたのだが。



 当たらず触らず“穏やかな”「最大級の警戒」の1日が駆け足で過ぎて行った。
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