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お土産選びの妙

2011-09-09
 9月になり英会話教室が再開。同時に授業前に立ち寄る洋食屋さんでの“ひととき”も再開した。家に帰った時のように「お帰りなさい」と笑顔で迎えてくれる奥さん。いつも変わらず調理場を己の城のように縦横無尽に操る旦那さん。そしてこの曜日に合わせて夕食に立ち寄る90歳の老人も訪れた。早速お土産を皆さんに。

特に老人へのお土産をどうしようかと思っていたが、ボストン滞在中にハーバード大学生協で閃くような商品に出逢った。大学のロゴ入り紐状のストラップである。常々、老人は鍵や携帯電話に紐のようなものを付けていることを眼にしていた。その長さや使い勝手を含めて、ストラップを見たとき老人へのお土産に最適であると微笑みがこぼれたのであった。

予想通り老人は渡すと同時に携帯電話を出して、従来から付けてあった紐を取り外し、“HARVARD”ロゴ入りのストラップを装着してくれた。すかさず店の奥さんが「(ハーバードのだから)ますます頭が冴えますね。」と適切な合いの手。そんなカウンターの雰囲気が堪らなく好きである。

お土産は、どれだけ喜んでもらえるか。そして心に通じる品物が選べるかが重要だ。しかし、なかなかその感覚が合致しない場合も多い。この老人への土産選びは、実に妙なるものであったと我ながら感心した。老人は常にその携帯を所持して生活をしてくれるであろう。


また他にもお土産の反応にも妙なる出来事もあった。先日伺ったワインバーに預けておいたノートとペンを受け取ったある方から、Twitterによる御礼コメント。しかもただのコメントではない。実に感激したのでここに引用しておくことにする。






"「オレたちに必要なのは、紙と鉛筆と明晰な頭脳である!」。ときどきだけど会議が始まるまえにスタッフに声 をかける。今日、ボストンのおみやげに「紙と鉛筆」をいただいた。 あとは・・・・自分で用意します。 ありがとうございました!"






 土産の品を気に入ってくれたことがさりげなく表現されていると同時に、自らの仕事における主義が、軽快に表現されている。こんなコメントで先方に御礼できるセンスというのは、コミュニケーションとして非常に重要であると感じ入った。



いずれにしても、お土産が結ぶ妙なる人間関係。

以前は煩わしく感じていたお土産選びが、どうやら楽しみになってきている今日この頃である。
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