小さな親切が幸運を招く
2011-08-17
成田空港行きのリムジンバスを降りると、2人子供を連れたアメリカ人らしき女性が、折畳ベビーカーを開こうとして苦戦していた。自分のスーツケースを確保した後、声を掛けると反対側から押さえて持ち上げてほしいという。すかさず協力するとベビーカーが立ち上がり、小さい方の子供が中に乗った。それでも大量の荷物を抱えて、上の子供にベビーカーを押させてチェックインカウンターまで向かおうとするので、航空会社を聞いてそこまで同行することにした。幸い小生と同じ航空会社。見た目からアメリカ人と判断していたのは正解だった。そして航空会社の地上職員に荷物を委託するまで、ベビーカーを押して年上の子供と会話などしながら協力した。他にも多くの日本人がバスから降りたが、誰一人としてその女性を助けようとはしなかった。
アメリカ人女性は、笑顔で感謝の意を表し小生も自らのチェックインへ移った。
そんな事があった直後のチェックイン。航空会社の女性職員が手続きを進めると「Webで指定した席から変更になっています」という。しかも便が混んでいる為にビジネスクラスになっていると言うのだ。思わず「料金は変わらないのですね」と確かめてしまった。
そんな幸運なハプニング。小さな人助けをすると幸先よいことがあるものだと、旅の開始にあたり爽快な気分になった。
そしていざ搭乗。さすがに足元はエコノミーの3倍ほど、しかもフットレスト付で席幅も広い。装備されている備品も贅沢なものばかりであった。更に驚いたことには、離陸するとすぐに飲み物サービスでシャンパンとミックスナッツが運ばれてきた。(もちろん他のソフトドリンクも選べたが)直後に冊子状のメニューが配られ、機内食の選択についてオーダーを取りに来る。ちょっとしたコース料理のような機内食に舌鼓を打った。
その後は読書をしてから睡眠時間へ。ほぼフラットに近い座席で穏やかな眠りについた。
あまり長く寝てしまうのは時差の関係で禁物。短期集中が肝要。起きるとまた朝食の選択へ。今度は「チキンかフルーツか」が選べたが、腹のもたれ具合を考慮して「フルーツ」を選択。これがまた美味であった。
そんなフライトを終えて無事シカゴへ到着。入国審査はやはり1時間ほど要した。その後、空港内トラムで移動して乗継便へ。再びセキュリティーチェックがありやや煩わしかったが、それは10年前の9月以降の慣例。結局、2時間の乗継時間では余裕がなくギリギリで乗継便搭乗となった。
しかし、ビジネスクラスの恩恵で身体は元気満々!
ともかく幸先よい旅の始まり。
人助けとも言えないほどの協力であるが、目の前の人には親切に。そんな気持ちが自分自身を爽快にするのだ。
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