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構想力を持とう

2011-07-22
 「知識人」とは?という問いは単純なようでなかなか難しい。それは時代によっても変化し、環境によっても様々な見方が出てくるからであろう。「戦後知識人」といわれる学者たちが専門を超えて問題を提起し、世論をリードした時代。その最後の世代とも言われている坂本義和氏(国際政治学者)が朝日新聞オピニオン欄に、標記の問に対しての文章を載せていた。

 その中で坂本氏は、「知識人には二つの軸が不可欠で、それは批判力と構想力である。」と述べる。特に「戦後知識人」と言われた時代には、大学人がその役割を担い、様々な批判力を持って、社会に問い掛けを行って来たというのだ。しかし、時代は移り変わり、今や大学人のみが「知識人」と言えるような社会環境ではなくなってきてしまった。大学の教育・研究の質的な変化も大きい。

 そんな社会環境において大切なのが「構想力」であるという。坂本氏によれば「構想力」とは、「間違った現状を超える、まだ存在しない社会のあり方を積極的に想像する力。」と定義する。ある意味で、「批判」のみなら、様々な形で実行が可能である。政治・経済・教育・スポーツ・国際社会等について、Web環境を使用すれば、様々な「批判」を提示することはできる。

 現に小欄等も、「批判」を社会に提起する一方法である。問題なのは、やはり「構想力」を持てるかどうかである。現状の日本の政治においても、一番不満が大きいのはこの部分ではないのだろうか。政権与党も十分な「構想」を示せず、野党は「批判」の為の批判ばかり。先が見えない政治的なスパイラルに、政治不信が高まるばかりの現状である。

 こうしてやはり「批判」的に物事を見たら、自らはやはり前向きで建設的な「構想力」を持つべきだと改めて思う。自らの研究分野とその周辺において、「間違った現状」を捉えたならば、それを超える「まだ存在しない社会のあり方を積極的に想像」することが求められるであろう。

 更に付け加えるならば、「構想」を提示したのちに、それを「実践」する行動力も求められるのだろう。あくまで「理論」と「実践」は両輪として展開されなければ相互に意味を失いかねない。身近にできることから、「構想」し「行動」に移すという姿勢を持って生活していくべきではないかと思う。

 「知識」はWeb上等に満載され、誰しも一定の方法で獲得できる時代。

 ゆえに、「行動力」を伴った「構想力」がなにより大切であると改めて自覚する。

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