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落語お稽古(2)

2011-07-14
 先週に引き続き落語のお稽古の2回目。前回いただいたご指摘を整理して、1話の中に盛り込んで表現するのは容易ではない。たとえ修正点が意識されても、それが適切に表現されているかどうかは、なかなか自分ではわからない。

 聴き手がいない家で1人練習をすることは、思いの外難しい。特に聴衆の反応を感じながら、その状況に合わせて語ることを心掛けているだけに尚更だ。たぶん長年の教育現場での経験が、聴衆との対話的なコミュニケーションを自発的に要求してしまうことが原因なのだろう。

 この日のお稽古は公開で行われ、修業中の我々や主任教授以外にも、大学院生や学部生が何人か訪れた。「公開」というと「ちょっと待て」となるのが世の常だが、小生の場合はむしろ逆だ。聴衆が増えた方が、調子を上げることができる自分に気付く。

 噺で何を伝えるか?それが定まらず拡散し、枕や途中の小噺と有効に関連していないという前回のご指摘は、何とか改善できた。焦点を絞った小噺を新たに創作。日常的に様々な発想を持ち、小噺のネタを採取しているかどうか。そんな感覚も重要だと感じた。

 噺を終えて、師匠からは及第点がいただけた。細かい間の取り方や子細な所作について、いくつか直していただき、これで発表会は大丈夫ということに。あとは自分の中にある、この「生きた」噺を、当日の多くの聴衆の前で、どれだけ活き活きと表現できるかである。

 同じく修業している大学院生との会話で共通していたことは、練習は「歩きながらする」ことが多いということだ。家の中よりも、歩きながらの方が活き活きとした発想で語りの練習ができる。もちろん、通常の落語の声量で語るわけではない。呟くようにして歩くのだ。端から見ればやや奇人とも映りかねない所業だが、脳は歩きながらが一番活性化するというのは、現代の定説。特に小噺の創作は、ほとんどが歩きながら行ってきた。ユニークな発明は、「歩きながら」に限る。これは、以前にも小欄に書いたが、語学学習にも共通している。

 ということで、いよいよあとは本番を待つばかり。その3週間の間に、更なる化学反応が身体の中で発生するか?あとは聴いてのお楽しみである。


【告知】「よむよむ寄席2011―教員養成に落語の力を―」
  日時:2011年8月6日(土)17:00~20:00
  場所:早稲田大学26号館602教室
  出演:金丼亭イチロー・金丼亭ジロ―・金丼亭竹ボー・金丼亭小梅
     金原亭馬治
  主催:早稲田大学国語教育学会研究部会「朗読の理論と実践の会」
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