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落語お稽古(1)

2011-07-06
 来月6日に「落語発表会」を開催予定である。3月に行う予定が震災で延期になっていたのだ。それまでの期間に、仕上げのお稽古が2度ほど設けられている。今回は、その1回目。

 5月GW最中に地元の馴染みのカフェで、常連さんたちに1度披露しているので、話の筋や進行自体には問題はなかった。しかし、落語はやはり「生きた話芸」であることを実感するお稽古となった。

 まずは今回の聴衆は3名。師匠として指導いただく落語家さんと、大学でプロジェクトの中心である教授。そして同じく落語修行中の大学院生である。更にお稽古場が、大学のゼミ室。比較的小さめの教室で、横長の机を二つ合わせて高座を造った。

 その環境で起こったことは、自分がその場に合わせて、声を調整してしまっていること。3名に語るということに、無意識の中で適応してしまっていることだった。更に奥行のない教室の黒板に向かって語るのは、声の拡がりが自ずと抑えられてしまった。

 師匠に指摘を受けて、大きな会場のつもりで行うと、実に明るく伸びのある語りになったと褒められた。教壇で話す経験は長いのだが、そんな経験により自然と声を「エコモード」にする身体になっていたことを気付かされた。

 「枕」の小噺やオリジナルな「くすぐり」では、全体の構成の中でどのように活きるかが問題となった。場所や時事的な推移によって変化する「くすぐり」、それを上手く公演する場に合わせて設定しないといけないという指摘は、実に重要であった。

 今回、課題にしている「地噺」。客の反応を見ながら、演者独自の進行が可能だという。そんな順応性に、生きた話芸としての可能性を見た気がした。



 最後に大学院生が、落語家さんに質問。

 「緊張しないで語るにはどうしたらいいのですか?」

 「客が全員、自分の大ファンだと思って語るんだよ!」

 納得!ベストの準備をした上で、そんな気持ちで臨む。教壇でもまた同じ。

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