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6つの帽子発想法の実践

2011-05-23
毎週日曜日夕刻6時放送NHKEテレ「スタンフォード白熱教室」の4回目。今回は「6つの帽子(エドワード・デ・ボノ博士)」を実際に体験する授業であった。この発想法は、人間の発想傾向を6つに類別し、各々の長所を把握した上で、組織の会議などに活かそうとするもの。自身が好感を持てる発想もあれば、嫌悪する発想もある。それを敢えて簡潔に漢語二字で表現すると次のようになる。

緑=創造
白=事実
青=過程
黄=調和
赤=直感
黒=批判
(*それぞれの語が表現する発想を好むということである。)


この発想法に基づき、「個人商店が大型店に統合するには?」という課題について考える。4人1組のグループ全員が、同じ発想法の立場になって思案する。各色について体験したところで、自分が一番嫌いな発想法と一番好きな発想法での発案を体験する。

授業に参加した学生たちは、もともと自分がどの類別であるかを確認している。だが敢えて様々な発想法を体験し、嫌いなものまで体験することによって、課題を解決するには、様々な発想をする人々が必要であることに気付く。すると組織内で会議をする際などに、自分と違った発想類別の人の考え方が尊重できるようになるというものだ。



見方によれば、1人の人間の発想法を固定観念として捉えかねず、自分が類別された発想法に縛られる危惧もある。世間に頻繁に流布する、星座や血液型による人間類別にも似ている。

しかし、自分以外の発想法を模擬的にビジネスモデルで体験してみることで、他者の立場を理解する許容範囲が持てるようになる。この授業で体験したスタンフォード大学の学生たちも、発案の際に一つの発想類別しかないと行き詰るということを体感していたようだ。

人間社会は各々が千差万別であるが、そこに何らかの類型を見出す営みを文明は形成してきた。その営みは時として「差別」という偏見に悪用されてきた暗い歴史も多々ある。しかし、類別し違いを認識し相互に体験することで理解し合えるということもあるはずだ。それでこそ、文明の平和利用ということになる。

スタンフォード大学のディナ・シーリング教授の授業は、決して理論を提示するのみならず、教室内で実践して体験する所に特長がある。ゆえに、学生たちがまさに「腑に落ちる」のである。




 番組の後半のインタビューの中で、シーリング教授は次のように述べていた。

「今までの学校教育は、科学的な思考が中心で物事を「発見」することに傾いていた。しかしブレインストーミングという方法を使って、「発明」できる発想を身に付けていくべきだ。私は、自分が学生時代にあったらよかったと思えるような授業をいつも目指している。」




毎回この番組を見ていて思うのだが、日本の大学教育は、根本的な発想転換を行わないと、世界標準から遅れていくばかりだと、深い危機意識を抱くのである。
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