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「身体の声を聞く」静寂の鍛錬で感じたこと

2011-04-16
 これまでジムのトレーニンングといえば、音楽に合わせてバーベルを上げ身体各所の筋肉を鍛えるプログラムと、心拍数の上下を繰り返して脂肪を燃焼させる有酸素運動プログラムの2種類に取り組んできた。この日は新たに、ヨガや太極拳の動きを導入し、身体の根幹を強くしつつ柔軟性を獲得するプログラムに参加した。チーフインストラクターの勧めでは、やはりバランスよく、様々な動きでトレーニングをしたほうがよいというのだ。

15分間で、このトレーニングの基本的な動きを説明するクラスから参加。静かに呼吸を意識しながら動くことに、やや戸惑いながらも、次第に癒されるような気分になってきた。上体は肩から指の先まで脱力するが、下半身はしっかりと力を入れて踏ん張る。相反する動きをすることで、自己の身体への意識も自ずと高まってくる。また足腰の柔軟性を高める動きや、片足立ちの状態でバランス感覚を養う動きなどがある。

至って静かな動きであるが、次第に汗が身体から湧き出してくる。運動効果とは、何も激しく活動をすればいいのではないことが実感される。静かではあるが、根幹を揺るがさないことが、どれほど大切かということを悟る。最後には、消灯したスタジオの中で横になり、自分の身体の鼓動を聞く。全身に力みがある点を探し、その部分を意識して脱力を試みる。爽やかな45分間のトレーニングが終了した。

激しくバーベルを挙げるとか、有酸素運動でカロリーを燃やすことも大切である。しかし、どこか日常でも忘れてしまっている「身体の声を聞く」という時間が、この日のトレーニングで実感できた。この感覚、実はとても大切なのではないのかと、ジムからの帰路で様々に考えた。


考えたのはやはり日本社会のこと。経済活動最優先で、その成長という重いウエイトを挙げることに躍起になり、夥しい消費活動を繰り返し、最大限にカロリーを使い切る。そんな社会構造を何十年も継続してきた。今、改めて、静かに自分の身体感覚を取り戻してみることが、必要なのではないだろうかと。元来から身体構造の違うアメリカ人並に、重いウエイトを挙げようとして、国土の広さに比例せず、アメリカの半分程度の原発を持つ国である必要があるのだろうか。

この日のトレーニング基本動作は、ヨガや太極拳。実はこの東洋的な、静かに身体を覚醒させるような動きにこそ、日本に適合した社会造りのヒントがあるのではなかと感じるのだ。

 静寂かつ根幹の粘り強さ

 脱力感と強靭な足腰との共存

 柔軟性の果てに限りない力の潜在


たぶんイチローを代表とする、世界で活躍する日本人アスリートの持ち味もこんな点にあるはず。


個人の身体感覚から、日本社会を見つめ直してもよさそうだ。
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