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温かい人間関係を糧に前へ

2011-03-18
16日(水)17日(木)自宅書斎の転倒した本棚整理、TV等からの情報収集などの繰り返しで、なかなか落ち着いて本を読んだりする、いわゆる日常的な生活が儘ならない。居間にも一時的に本が積み上げられ、書斎共々足の踏み場もない状態が続く。そんな中でも時折の余震。もはや慣れっこになってしまったのか、毎回身構えることもなくなり、「余震オオカミ少年」のような精神状態である。されど又、大きな余震が来たらどうなるのだろうという不安が心の底にある。精神はたぶん以前より揺れに敏感となり、11日に起こった書斎本棚倒壊というような事態を回避しようとする防衛本能が、常時起動しているような心持ちだ。

 そんな日常性を失った生活の中、16日は再開したジムへ出向いてみた。計画停電や節電の影響で、もちろん営業時間は限定的で短い。スタジオで行われるトレーニングプログラムも実施されない。トレーニングをしていると普段から色々と相談をしていたインストラクターが、近寄ってきて状況を説明してくれた。配管系統の損傷などもあり、再開に時間を要したことや、今後も十分な営業時間が確保できないということである。彼女は「ご迷惑を掛けて大変申し訳ない」というので、「節電という社会的な事情もあり、それは止むを得ないことです」と返答した。むしろご丁寧に挨拶をしてくれるような関係を、日常から築いていたことに小さな喜びを感じた。

 スーパーに商品が十分でないこともあり、夕食は敢えて外食に頼っている。馴染みの店が、この状況の中でも営業を続けていることに、少しでも貢献するという気持ちも強い。16日は近所の馴染みのカフェへ。いつもとは違う一品料理を肴に、ビールグラスを傾けながら、しばし店主夫妻と福島原発への懸念などについて語り合った。社会問題への関心が高いこのご夫妻との会話は、いつも冷静であり感情論に走らない。原発のソフトランディング的終息を願うばかりであるという観点を、様々な知識をお互いに提供し合いながら話した。こんな語り合いが、精神を癒してくれる。

 17日は、朝から小欄更新をする気もなく、すぐさま書斎の整理。作業が難航していた原因として、書棚扉の硝子が散乱している状態があった。厚手の掃除用ゴム手袋を着用で、掃除機で吸い込めない破片を一つ一つ袋に回収していった。何とか殆どの破片処理が終了。あとは硝子に接触した本を一冊ずつ掃除機で吸引する作業である。

 そんなことをしているとあっという間に夕方に。この日の夕飯はどうしようかと思ったが、大学近くの馴染みの小料理屋に電話をしてみた。地震2日後の日曜日の夕刻、独りで淋しいだろうから外で夕飯はどうかと誘いの電話をくれていたが、小生の両親が家の様子を見に来ていたので、断っていた経緯がある。この日も、変わらず営業をしているという。すぐさま店に向かった。

 店に行くと一般客は皆無。懇意になった医師夫婦が訪れていた。店主が温かい湯豆腐と唐揚げを出してくれた。それを三人でつつきながら、放射線の医学的立場からの知識や、東京の医療体制の話など、現場における生の声を聞くことができた。とうとう閉店まで一般客は一人も訪れなかった。やはり此処に来てよかったと思いつつ、皆で3軒分の自宅節電に協力したと確認し合い、早目に店は閉じられた。

 街の人通りも極めて少ない、地下鉄駅も同様である。どうせ酒を飲んだならと欲が出て、更に一昨日行った馴染みのワインバーへ。軽くワイングラスを2杯ほどいただいた。常連さんが数人いたが次第に店を後にしたので、小生も帰宅。しかし、店主は営業してもお客さんが来ないのではないかという懸念があったというが、常連さんの温かさに感謝していた。

 精神に閉塞感が漂う時にどうするか?自分を取り囲む多くの温かい方々と、話をすることほど最上な対処法はない。日常から築いてきたいくつかのお店での人間関係に、改めてこうした事態の中で感謝する日々である。

 変わらず余震は続く、だがしかし・・・

仙台在住の知人も、ライフラインが復旧し自宅に戻ったとメールあり。

 そうだ!この1週間で陥ってしまった感覚にいつまでも留まっていてはいけない。

また前に前に人生の歩みを進めねばならないのだ。
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