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#うたごたつ 2日目 百人一首占いと公開歌会

2024-02-25

宮崎市中心部の若草通り、第4土曜日は街市の日。アーケード街に様々な出店が並ぶ中、「うたごたつ」(2日目)が通りの中央に2台設置された。道ゆく多くの人が、気軽に「うた」に出逢うことができる。宮崎駅と中心繁華街を結ぶ通りで、人の流れに「うた」を委ねていく。13時からの「百人一首占い」には、その街行く人の多くが参加してくれた。パソコン上で『百人一首』の札がスタートと言うと早送りでめくられてゆき、ストップと言った時に出た札の歌が「あなたの今日の運勢」ということになる。僕自身も挑戦すると「恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか」(壬生忠見)が出て、「人に知られないように隠しておいたものが・・・」という運勢が提供される。街ゆく人の反応もよく、『百人一首』のそれぞれの歌には人の世の運命(さだめ)が乗せられているのがわかる。

16時から公開歌会。9人の若手歌人がこたつを囲み、無記名のうたへの批評をくり広げた。歌そのものもユニークで若者らしいものであり、自ずと批評も密度の深い展開を見せた。「歌の主体」「現実感」「主体の特質」「出来過ぎ」などという評語(実際には違う語で評しているが僕自身の受け止めとして)が個人的に気になった。素材は「インスタ」「ビニール傘」「ベースライン」「ビールの泡」「菓子パン」「別れる背中」「ちえのわ」「体温」「虹」であった。歌会ごたつの傍には伊藤一彦先生も見えて、比較的寒い中を1時間ほど熱心に若手の評に耳を傾けていた。今回の「うたごたつ公開歌会」にはある意味で、現在の若手を中心とする「短歌ブーム」を縮約した世界が再現されているように思った。変化の激しい不透明な時代に吹く風に向き合い、うたことばに託して自らの存在を確かめていく。「こたつ」の温みのみならず、仲間とともに温め合って時代を生きる若者の姿を見た気がした。


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