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読むは詠むことー中学校和歌単元の学習を考える

2024-02-04
中学校3年生古典和歌単元の学習
学習者自らも歌を詠み掲載歌と対峙して判詞を書く
歌合方式の活動により言語文化としての学びの充実

教職大学院現職院生の課題研究の副査を仰せつかっており、この日に行われた発表会の当該発表を参観した。冒頭に記したように中学校3年生の古典和歌単元で、教科書掲載歌の「読むこと」に終始するのではなく、学習者自らも歌を「詠む」ことで掲載歌を相対的に「読もう」とする実践であった。しかも双方の歌を「歌合方式」で対峙させ判詞を書いた上で比べ読みをする、誠に古典和歌の学びとしては思慮深い内容であった。この実践研究の要点は2つ、「読むこと」の学習に連携させて「創作(書くこと)」を導入していること、また古典を古典における伝統文化の方法を活用して学ぶということだ。

中学校の古典学習はある意味で難しい。それなりに内容を深め批評的にせねばならないが、それでいて文法までは深入りできない。多くの現職教員が教科書の現代語訳を活用しつつ、学習者が主体的にはならない受け身の学習になりがちである。その結果、学習者にとって印象深い学びにならず言語生活に活かされることもない。もとより現職教員が「短歌を詠む」ことや「古典学習」そのものにアレルギー反応を起こすことも少なくない。だがむしろ先述した文法に深く立ち入らないからこそできる中学校での古典の充実した学びがある。短歌の世界では「読むは詠むこと」(「読」と「詠」の漢字を反転させてもよい)とよく言われる。学習指導要領の領域枠を超えて、学習者が自ら表現し批評することで初めて「主体的対話的深い学び」になる。「1人称の文学」と云われる短歌は、もとよりこの学びの力を含み持つということだ。

創作主体の立場になって読むこと
自らが詠み、相手に伝えることの大切さ難しさを知る
まだまだ古典学習において開けるべき風穴は多い。


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