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かかと体重で眼を上げよう〜牧水に学ぶ切り拓く生き方

2023-11-29
「あの澄んだ眼の人に、悪い人はいない」(妻・喜志子の結婚の際の思い)
いつでも眼を上げて前を見つめ旅に出て「みづからを新しくせよ」と歩いた
前のめりでつんのめってはいけないということ

サプリメントを購入しているメーカーが提供する健康アプリを、今月から始めてみた。歩数など日々の健康習慣が記録でき、達成するとポイントがもらえて当該商品の購入にも利用できると云う。アプリ内には健康記事やレッスン動画があって自由に閲覧でき、レッスンを自宅で受けられる。早々に役立ったのは「正しい歩き方」の記事と動画で、「かかと体重」「くるぶしー腰ー肩ー耳の線を縦一直線」「前を見て(膝が前に出るように)」歩くのが要点だと教わった。早速に毎日のウォーキングや生活上の歩行で意識しているが、なぜだか心まで前向きになってくるから不思議だ。例えばエスカレーターに乗る時、スキーをした時などでもそうだが、足元だけを見ているとスピードが恐怖になり、行き先を見据えた判断を失ってしまう。「今日の一歩」は大変に重要なのだが、やはり牧水の歌にあるように「眼を上げよ」こそが生きる上で大切なのがわかる。

最近は若山牧水の二十代の東京での苦悩の生活について、諸々と調べている。泥沼の恋愛に苦悩を極めた5年間を経て、先輩歌人・太田水穂の家で太田喜志子に出逢うのが明治44年。翌春には信州まで喜志子を尋ね、早々に求婚の思いを伝えている。決して経済的に生活の目処が立っている訳ではなかったが、喜志子も縫い物などに勤しみなんとか生計を支えた。明治45年7月には故郷から牧水宛に「父危篤」の電報が届くが、帰郷するだけのお金がない。そこで前年9月からこの年7月までの短歌をまとめた原稿を出版社に預けて原稿料を前借りして金を作り、故郷の父の元へと向かった。この際に預けた原稿は第五歌集『死か藝術か』となって同年9月に東雲堂より刊行されている。先週の公開講座で読んだのはこの歌集の歌だが、牧水が新たな自分を求めて前向きに生きようとする意志が読み取れる。最近、俵万智さんの最新歌集『アボガドの種』を読んでも思うのだが、どんなに困難なことに直面しても歌を詠むことで「前を見る」ことが学べる。若山牧水そして俵万智という文学史に確実に刻まれる歌人の歌に励まされ、今日も「かかと体重」で前を向いて歩みたいと思う。

「問うなかれ今はみづからえもわかずひとすぢにただ山の恋しき」
「雪のこる諏訪山を越えて甲斐の国のさびしき旅に見し桜かな」(牧水)
遠い空を眺めれば今日も月が出てまた陽は昇るのである。


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