優しい月
2023-10-14
陰暦八月尽の月あかねさす紫の雲の中に細々と見えた
太陽はもとより不可欠だが優しい月にこそ癒されて
休日を除き年間を通して起床時間は一定なので、この時節になると日の出時間と小欄の執筆時間が重なってくる。PCを東側の書斎の窓に平行に置いてるため、画面の上に朝焼けが見える。思い返せば大学生になった頃に実家の最上階に勉強部屋が増築され東側に開けた窓が作られ、朝型で勉強していた僕はいつしか「あけぼの空」の素晴らしさを実感するようになった。この宮崎の自宅にも東側2階に開けた窓があるのは、偶然ながら僕の感性をさらに刺激するのに余りある。本日は陰暦八月三十日、二日前の木曜日の朝のこと。東の空に紫だちたる雲が切れ長に見える中に、薄く細く鋭く光る八月二十八日の月を見た。満月(完全無欠なもの)のみを愛でる世の中の風潮の中で、その姿は僕に多くのことを教えれくれたように思う。太陽が更に昇れば見えなくなってしまうが、僅かな時間に優しく存在感ある姿が印象的だった。
サザンといえば夏と海と太陽をイメージする曲が多いが、その豊富な楽曲の中には「Moon Light Lover」という月の曲がある。その曲調も歌詞もスローで濃やかであり、あらためて曲と詞との共演性を実感する。まさに東の空に昇る月明かりに照らされながら聴きたい一曲である。27年前の楽曲であるが、最近のサザンの円熟味と重なり今こそあらためて味わう曲と思っている。世の中で出逢う人々も、誰しもが太陽のように輝いている訳ではない。むしろ月明かりのように優しく柔らかく包み込むように、僕らの不安な足元を照らしてくれている人がいる。単に「仕事」というのではなく、人に向き合った時の心の持ちようは「月」のようであるべきだと最近は切に思う。「月」はもとより自力で光っているわけではなく、地球の反対側からの太陽光を反射している。となれば「月」のような心の持ち主は、きっと心に「太陽」を持ちご自身が豊かな心で生活しているように思ったりする。そんな人々との出逢いは、まさに「あけぼの月」のように思われて心から愛しく思うのである。
旧国名「日向」である宮崎は
実は月の名所でもあろう
優しい月のような人々への感謝に堪えない。
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