壮大な馬鹿が好き
2023-08-25
「らんまん」で描かれる「槙野夫妻」叔母から「壮大な馬鹿」と言われ
社会的地位や経済的なことよりもやりたい道を生きる
一昨日の小欄に、朝の連続テレビ小説「らんまん」の「田邊教授」のモデル・矢田部良吉のことを書いた。あくまで「モデル」なので実際に矢田部の生き方がそのままとは思わないが、社会的地位を競う政争に奔走し自らを追い込んでいくような生き様がドラマでは描かれている。一方で日本の植物の父・牧野富太郎をモデルとする「槙野万太郎」は、学歴も経済的な面にもこだわらず大好きな「植物」のためだけに野望を持って生きている。その妻「寿惠子」は当時の名が知れた実業家から妾の要請を受けたが断り、「万太郎」と結婚し経済的に苦労しながら長屋で3人の子どもを育てている。そんな「寿惠子」を新橋で料亭を営む叔母は「壮大な馬鹿」と呼びつつも、金銭的に支援の手を伸ばす。このような人間模様の中で、人はどんな生き方をすれば幸せか?という命題をこのドラマは僕らに提供してくれている。
前述した「寿惠子」の叔母は仕事柄、政界・財界の人々との付き合いも多く、姪が「玉の輿」に乗れればと意識してきた。それゆえに経済的に困窮しても「植物学」を追い続ける姪夫妻を見て「壮大な馬鹿」と呼ぶのである。だがその趣旨には存分に賞讃が含まれると考えてよいだろう。自らが夢中になれる決めた道を歩むという意味では、若山牧水も同様である。妻・喜志子は自らも歌人で牧水を一流歌人に育てるために経済的な面も含めて支え続けたという点も「槙野夫妻」と共通している。などと考えているところに、昨日は僕の姪夫妻が宮崎を訪ねてくれた。遡れば小欄にも記しているが、姪は「イルカのトレーナー」になる夢を叶え施設でも花形でショーを展開していた。だが永続的に続けられる仕事ではなく、海に関する仕事をしている旦那と結婚をした。もちろんこの旦那は経済的にも立派であるが、何より「海の男」であり姪の人生としてはこの上ない存在である。自由奔放な九州の旅をするあたりも、まさしく姪ともども「壮大な馬鹿」の部類である。もちろん、僕自身もかなりの「壮大な馬鹿」であるゆえに「文学」に向き合い生きていることを踏まえてこう思うのであるが。
夢を叶えるように生きる
夫妻で同じ星を綺麗だと思えること
「壮大な馬鹿」明治も今の時代もやはりこうありたいものだ。
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