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ここが故郷ー子供のように遊べよ永遠に

2023-08-14
ここが故郷といえるのは?
それは場所にあらず人の縁の中にあり
息子とともに頑張る親友の思いこそ「故郷」かも


今回の上京ように台風による欠航やフライト遅延に見舞われると、宮崎ー東京の距離を実感する。3年ぶりに規制のないお盆の帰省往来という状況もあり、羽田空港はピークではないのだろうがだいぶ混雑をしていた。宮崎へ帰る便は問題ないだろうと思いきや、約50分の遅延で搭乗口が変更になったりと今回のフライトには右往左往する流れが断ち切れない。だが航空機を利用する以上、この程度の遅延で「あれこれ」とは言いたくない。海外事情からすれば「日本の定時運航率」の高さこそがむしろ異常なのだと思うようにしている。あらゆるフライト計画には、余裕が求められるのだ。それにしても飛行機が上空に舞い上がれば、約1時間半程度(風の影響で宮崎ー東京とその反対とで飛行時間が違う)で往来が可能だ。これは若山牧水が明治・大正期に往来したのとは甚だ感覚が違うだろうとあれこれ思案している。「ふるさとは遠きにありておもふもの」という室生犀星の詩の感性に、航空機使用をしている限り辿り着けないのではというある種の強迫観念がある。

サザンオールスターズの新曲「歌えニッポンの空」は、9月末に開催される「茅ヶ崎ライブ」のテーマ曲である。もちろん桑田佳祐さんの「故郷=茅ヶ崎」がイメージされる歌詞だが、広く誰しもの胸の中にある「故郷」を再考させる力がある。今回もサザンを愛好しともに歩んできた東京の親友と、すっかりこの曲を堪能している。今や僕にとって東京で「帰る処」はこの親友のところかもしれない。そんな思いを抱きながら、宮崎で放映されないテレビ朝日系「ミュージックステーション」に出場したサザンの録画を存分に見せてもらった。親友は個人的な今年の事情をサザンの曲に照らし、「盆ギリ恋歌」がこのタイミングでリリースされたことにいたく感激していた。「お盆」における心のあり方も諸々と薄くなりがりな社会、今は亡き人と再び会話するかのように盛大に思いを致す機会がぜひとも必要だ。このサザンの新曲2曲は、こうした社会が喪失しかけている心を見事に僕らに再考させてくれる。「故郷」に行けば「子どもの時のように自由で未来を夢見る」希望が蘇る。あの時に「自分が生きようとしていた未来」、大学へ入学した頃に知り合った親友こそが「故郷」だと思うのは、その頃の「野望」を今再び再燃させよということなのだろう。

親友・叔母・牧水そして研究学会
今回の上京で再考させられたことも多い
そして「子供のように遊べよ永遠(とわ)に」をこの身体に取り戻すことができた。


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