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「とかく丸くて事はおさまる」延岡での牧水

2023-07-21
「世の中は三角四角ぢや渡られぬとかく丸くて事はおさまる」
旧制中学校4年生の時、数学の試験の裏に書いた歌
延岡での没後95年記念公演に向けて

今週末22日(土)延岡市の野口遵記念館にて「若山牧水没後95年記念公演・いとしの牧水」が開催される。同タイトルの公演は昨年11月にも宮崎市内で開催しているが、今回は牧水が第二の故郷として「繁が牧水になった街」とも言われる延岡での公演として意義深いと感じている。牧水研究第一人者の伊藤一彦先生、司会はMRT宮崎放送アナでもあった関知子さん、これに和田恵さん・外山友紀子さんなど宮崎出身の音楽アーティストたちが素晴らしい曲を奏でる趣向だ。リニューアルされて音響も素晴らしと聞く野口遵記念館、その舞台にともに立たせていただくという誠に僕にとって光栄な機会である。短歌トークと朗読、今回も牧水の書簡から2篇を朗読させていただくことになっている。

延岡開催ということで、ここのところ牧水の延岡時代のことについていささか調べている。12歳から延岡高等小学校に3年間、旧制延岡中学校一期生として5年間、計8年間の延岡生活は、牧水が才能を開花させるためのたくさんの出逢いがあった。特に無二の親友・平賀春郊(鈴木財蔵)にはこの延岡で出会い生涯に264通もの手紙(書簡朗読をする予定)を送っている。延岡中学校での成績は4番と優秀な方であった牧水だが、4年生の時の数学の試験におけるエピソードが面白い。答案に大きな丸をひとつ書いただけで提出し、その裏面に短歌一首を添えた。それが冒頭に記した一首である。当然ながら担当教師は激怒したそうだが、牧水の文学の才能を見出していた山崎校長はその短歌を褒めたと云う。昨今も「数字だエビデンス(証拠)だデータだ」と喧しい世の中であるが、牧水が試験に短歌一首を書く度胸を見習いたいなどと考えている。

校長先生の寛大さ
出逢いの大切さ
延岡時代を考えてもやはり「いとしの牧水」なのであった。


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