原稿の反応ー原稿の契機
2023-07-04
提出した原稿へのありがたい所感「愛がある」という讃辞は誠に気分が良く
そして新たな原稿の契機を作る時間を優先する
この世に生きる以上、誰しもが「承認欲求」があるだろう。自分は何を成したのか?その成果がどれほど価値があるか?どんな影響を他者に与えるか?何も研究などに限らず、日常生活や家族の中でも「我」の存在感を相互に認め合うことが実に大切だと最近おもう。幼児でも何かができるようになると「見て!見て!」と要求するあれで、大人は「わかったよ」と思っても「すごいね!」と見てあげてコメントを返してあげる必要がある。もとより僕などは中高国語教員になって、その授業がどれほど評価されるべきものか?と自らに問い返したところから研究への道を歩むことができた。中高教員としては運動部顧問などもしていたが、すぐに戦績が物を言うゆえ執心した時期もあった。やはり「自分がどんな仕事を成したか」を認めて欲しいのである。
週末に推敲を仕上げ送った原稿の担当者から、その内容を讃えるメール返信が届いていた。ある意味で「宮崎への愛」を心の支えとして書いたものなので、その通り伝わってまさに甚だ承認欲求が満たされた気持ちになった。書いた原稿をこの世で最初に読んだ方が、このような反応をしてくれることのありがたさ、だから「物書き」はやめられない。昨日の小欄に記したように、「文の奥行き」があるゆえの反応であったと意図が伝わった喜びもある。その喜びに乗じて、この日は授業準備の前にしばらく次の原稿を書くための素材を探る作業に集中できた。原稿への反応が次の原稿の契機を作り出す、好循環が廻り始めた感覚であった。だがしかし、注意しなければならないのは、自ら「認めろ!認めろ!」という姿勢の仕事は、大抵が棘があって周囲に受け入れられないことが少なくない。「自己承認」とは、自らが欲求を捨て去り自らが集中して柔軟に物事に向き合ってこそ認められることを忘れてはならない。
講義にゆけば学生への讃辞を忘れず
課題を課したら必ず反応を書き込むこと
それにしても原稿を書く快感をさらに飛躍させたいと思っている。
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