fc2ブログ

自律する音読ーやらされず自由に読むために

2023-06-29
「正しい理解と協同、自主及び自律の精神を養うこと。」(学校教育法1947)
「外部からの力にしばられないで、自分の立てた規範に従って行動すること。
(『日本国語大辞典第二版』)

学部附属学校との共同研究テーマが今年は「音読・朗読」についてということになり、この日は「問題提起」を行う機会を得た。しかも附属学校園全体のテーマとして「個が支え合うまなび」を掲げており、学校全体に行きわたる「積極的行動支援」を進めるべく活動している。自ずと「自律」や「自己調整」などを鍵としつつ、教科ごとの部会での共同研究が推進されている。それでは「国語」の学習における「音読」活動は、どれほどに「自律」が為されているであろうか?と考えてみた。学部に入学してくる学生たちに聞くと、むしろ「強制感」を伴った音読活動に嫌悪感を示す機会が多かった教育経験を語る。目的なく自らが教室で読む意味を自覚できない音読は、発達段階が上がれば上がるほど「強制感」のみが負の記憶として刻まれる結果となる。

「個別最適」と「協働」を掲げる「令和の日本型教育」を意識するならば、個々がさらに自律し主体的に自由に読むことができる環境を作らねばなるまい。漢字の読み方からして、教師から訂正され教え込まれるものではなく、「教材の文体に即して自ら試案が出せる」ことから周囲と確かめ合い一番適切な読み方を探究できるならば理想的だ。また物語・小説などでは「精査・解釈」をする段階で「この台詞はどんな言い方をしているのか?」という疑問を持ち、「登場人物の心情」を黙読的な思考の中に留めず、多様に「音読しながら考える」ことが求められる。「心情」とは「文字面」の上にのみあるのではなく、「言い方」の中に表現されるのは日常生活の常である。また物語・小説の「語り手」を意識して読むことも「音読」によってこそ小・中学生が自覚できる。自己調整しながら「声に出して探究する」、そんな新たな授業の手立てをさらに附属学校の先生方と開発してゆきたい。

「個別最適な音読」で相互の学びを支え合う
自由に縛られない声こそが豊かな想像を生んでいく
楽しい声の学びを創りたい!


関連記事
スポンサーサイト



tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://inspire2011.blog.fc2.com/tb.php/4951-70917c91

<< topページへこのページの先頭へ >>