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母のカレーライス

2023-06-21
「カレーライス」と「ライス」とまで言いたい
世界で此処にしかない味を実感し
「ふるさと」はいつも母の手の中に

研究者として生きてきたせいか、時に自らの意固地で頑固な性分が嫌になることがある。例えば、手作りにこだわりコンビニ弁当などは避けようとする、食材でも自分なりの根拠を持って「食べない」と決めているものがある。飽食の時代、周囲に便利な食べ物が溢れているからこその「精選」だとは思いながら、様々なこだわりを持つ。カレー作りにしても「製品の『作り方』通りに作るのが一番美味しい」という情報を得てからというもの、僕なりのこだわりに「うるさく」なってしまった。だが「作り方」一つでも「世界で此処にしかない味」があることをあらためて実感した。

いつ以来のことか、母が作ったカレーライスを食べた。その色や香り、野菜の煮込み具合、そして味まで、どこか懐かしく「この味だ!」と思えて、旧友に再会したような気持ちになった。市販のルーを使用していながら、母独特な「作り方」が「世界で此処にしかない味」を醸し出すのだ。きっと僕が幼少の頃から、この味を食べ続けて来たのだろう。僕自身が再現して作れ、と言われてもなかなか作ることはできそうにない。こうした「ささやかな今」があることが、この上なく幸せなのだと最近は思う。生まれ故郷とは離れた宮崎であっても、確かに僕のふるさとは母の手の中にあるのだ、という思いに至った。

牧水は常に故郷を離れようとしない母を慕いつつも
桑田佳祐「MY LITTLE HOME TOWN」に出てくる「ママのカレーライス」
いま、今、を大切にできる時間


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