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映画「憧れを超えた侍たちー世界一への記録」

2023-06-18
栗山監督の小まめな声掛けから
翔平さんの心は熱くいつも冷静なメンタル
そして源田さんの小指が逆を向いていても走塁に行くという意志

あの準決勝・決勝のテレビ観戦は、明らかに僕の人生史に刻まれた。今年3月のWBCのことである。ここのところ僕の私事による心の疲弊を妻は深く察したのだろう、午後のオンライン学会に出席する前に「夜は映画に行かない」と誘ってくれた。標題の映画は6/2(金)に封切りで、直後の週末にでも観に行こうかと当初は思っていた。だが諸事によりその存在さえも忘れてしまう日々が続き、昨日に至った。上映期間も3週間限定、さらに1週間が延長されたとはいえ見逃してしまいそうな状況を妻が救ってくれた。上映が始まるとあの2月3月の熱い思いに、一気に引き戻された。さらに僕らが合宿や試合が進む間には、決して知ることができなかった舞台裏には感涙する場面が多々あった。もちろん2/17(金)の宮崎合宿初日の映像も含まれ、当日は妻と心を踊らせて球場に向かったことが思い出された。

これから観る方のために詳述は控えつつ、特に僕自身が印象に残った点を覚書としたい。まずは何といっても栗山監督の小まめな選手・コーチへの声掛けである。その謙虚さと人間的な温かみ、そして選手の「上に立つ」のではなく、常に心血を注いでくれる選手たちに感謝を忘れない。スポーツ界のみならず、今までの日本にはなかったリーダー像を具現化してくれている。「声掛け」という意味では大谷翔平さんも同じ、大きな存在ながらチームを盛り上げて行くささやかな声掛けを常に忘れていない。そしてあの最高のパフォーマンスの陰には、熱い思いとともに常に状況を冷静に分析するメンタルの豊かさがあったことを知る。さらには源田さんが韓国戦の二塁帰塁時に小指を骨折しながらも、ベンチで痛み止めを服用し走者として試合に戻り、貴重な1点の本塁を踏んでいるシーンには痺れた。もちろん怪我を押す行為が好ましいというのではない、「勝つ」という宮崎合宿からのチームの意志を貫いたことに讃辞を送りたい。その後も優勝まで源田さんがチームを離脱することはなかった。しかし、シーズンに入り1ヶ月以上の治療やリハビリ期間を要していることを忘れてはならない。チーム編成会議からの「一言」「一球」「一打」「一走」の全てが、「憧れを超える」ために一つたりとも欠けてはならない要素だったのだと思う。

日本野球の実に素晴らしいこの時に立ち会えた幸せ
やはり野球は楽しい、そして素晴らしい
監督をはじめ過去の強引で偉そうなイメージを変えた真の侍の姿がそこにある。


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