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雑談がもどってきた!

2023-05-03
講義前後の雑談
ちょっとしたことを話すことで大きな発見が
雑談のできなかったオンライン授業を思い出しつつ

「オンライン授業」というのも過去のものになりつつある。だがやむを得ず休講にせなばならない予定がある場合、「オンデマンド式のオンライン授業」を設定して補講の時間を確保できる利点は残っている。この3年間は「オンライン授業」をやむなく行ってきたわけで、未だ効果検証も不十分であると言える。ゆえにやみくもに「オンライン」を設定し、学生との対面機会を無くすのはまったく適切ではない。反対に通常の「対面」であるならば、「学生たちが教室に集まって来る意味」を実感できる講義展開を実践すべきであろう。仮に「(オンラインでも対面でも)どちらでも変わらない」と認識している場合は、講義そのものに問題があるように思う。僕らの過去の時代の大学では、「90分間自分の本を読んでいるだけ」とか「教科書を買わせても違う話ばかりしている」ような講義が許されていた。(特に僕の母校学部がそうだったのか?)つまり「教室に集まる意味」「オンラインでの効用」を明確にして学生の学び意欲を高める必要があると思うのだ。

教室に雑談が戻ってきた。同時双方向式のオンラインでは、講義が終わるとすぐにパパパパと画面から学生の顔が消えていくのが大変に虚しかった。今やグループ対話の際に近くに行って、助言することもできる。さらには講義後に片付けをしていると、帰り際に学生が話しかけてくれたりする。こうしたわずかな雑談こそが、大変に重要だと思っている。昨日も事前に課題のWeb上での提出についてメールでやりとりした学生が、講義後にその件でお礼を言いに来た。こうした状況で一言の感謝を述べるという「心のキャッチボール」に気づく機会が持てることが学生らにも大きな学びである。「オンライン講義」だけの頃だと、これがメールだけで終わっていた。学生は話しかけて来た主旨を述べ終わると、「高校の時に先生の出前授業を2回受けました」と伝えてくれた。そうだ!コロナ禍にあっても役職柄、出前授業を実施する県内の大学に頑張って出張していたことを思い出した。「あの時!恋の短歌の話をしたよね!」と学生と盛り上がる会話によって、当時の出張の努力が報われた気がした。こんな雑談が戻って来たのである!

「教室」で学ぶ意味を真摯に考える
さらにAI(人口知能)の発達は僕らの教室をどう変えていくだろう
眼の前にいる生身の人間しか信じられないとしたら、原点の対面を深く考えるべきだ。


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