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いまが永遠ーこの一点に生きて

2023-04-03
この世に生まれて「いま」がある
生きることの自覚・言葉になる思考
自らがどんな縁(えにし)で結びついているか

「いまが永遠」である。僕がこの文を書いている「いま」、あなたがこの文を読んでいる「いま」ただあるのはそれだけなのかもしれない。こうして朝起きてすぐに文章を書こうというのも、目に見えない「永遠」を何らかの「かたち」にしたいからだ。生きる「声」は発してはたちまちに消えて行くが、「文字」としてこうしたWebに書き込めば人間が成した文明・文化の一部に「我」を刻み込ませることができる。いずれにしても「いま」こそが「生きること」なのであり、どんなに文明が発達しても僕らは「いま」しか生きられないのだ。

だが僕ら人類は「記憶」という高い能力を持っている。たとえ「いま」が去っていっても、脳内で再生をすることができるのだ。消えたかのように思えた「声」は、聞いた人の脳内に記録されている。それが保存され続けるには、「記憶の再生動作」をくり返さねばならない。「記憶」ある者が集い寄せ合い語り合うことで、「再生」は為されて行く。この行為が続けられてこそ真の「いまが永遠」となるのだ。ゆえに「いま思うこと」を言葉にして語り出す。短歌が「一瞬を永遠にする」というのは、こういう人類の営みの一部ということだろう。

取り戻せないことを再生すること
「いま」の積み重ねが自らの人生であること
科学やデータでは生きていけない人文学の意味がここにある。


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