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駄目と思わずイメージを紡ぐー北の大地で思い描いた世界への視野

2023-03-23
WBC3度目の優勝!!!
栗山監督「イメージしたことしか起こらない」
「勝つために憧れるのをやめましょう」(MVP大谷翔平・試合前のチームへの声掛け)

「スライダーで空振り三振」不思議と過去3度の優勝場面は全て同じケースになった。大谷翔平がエンジェルスの同僚として親交も深いマイク・トラウトを、3-2のフルカウントから切れ味鋭いスライダーで三振に討ち取った。あるTV解説者は「ストレートによる力と力のぶつかり合いか」と興奮気味に最後の投球を予想したが、当該解説者も現役時代に速球とともに得意としていたスライダーを翔平は選択した。大会全般を通してスプリット(フォーク)が抜けると本塁打を被弾するケースも目立っていたこともあるだろう、制球の上でもストライクが確実に取れ甘く入らない選択であったのではないか。宮崎合宿中にダルビッシュ有が多くの若手に「スライダー」を伝授し、それに応えて若手投手のスライダーの切れが増したことが思い返される。2006年第1回MVPの松坂大輔がそうであるように、世界を斬れるのは日本の伝家の宝刀「スライダー」なのかもしれない。かくして優勝を成し遂げた後に、宮崎合宿初日からチーム作りをしてきた栗山監督の苦労と忍耐とに思いを馳せた。

「物事はイメージしたことしか起こらない。自分が駄目だと思ったら、そちらへ向かってしまう。」こんな趣旨の栗山監督の信念があったと云う。彼のイメージの中には、大谷翔平が優勝投手になること、そこに世代を渡すかのようにダルビッシュ有が繋ぐこと、また準決・決勝で村上宗隆が本塁打や打点を上げることが、宮崎、いやそれ以前からイメージされていたのだろう。日本ラウンドの闘いからすると試合を締めるのは大勢投手であろうが、日本が世界に誇れる宝の豪華リレーを栗山監督は演出した。優勝したので考えるのだが、ダルビッシュがソロ本塁打を被弾して1点差に迫られるのも大きな演出のように思えてくる。2009年の優勝投手・ダルビッシュ有から大谷翔平へ、そんな日本野球界全体を考えた繋ぐイメージを栗山監督は描いていたのだろう。その前提として先発の今永から戸郷・高橋宏斗・伊藤・大勢の日本プロ野球の名だたる投手らの継投も素晴らしかった。それに村上と岡本の本塁打2本、ヌートバーの内野ゴロの1打点、最低限の得点での勝利だった。大谷翔平は「最後に1点勝っていればいい」と語っていた。それもまさにイメージ通り。高校生の頃から「曼荼羅チャート」などで将来の理想のイメージを、大谷翔平が作り上げていたのは有名だ。「二刀流」を一度も「無理」と思ったことがないのもまた、日ハム時代からの栗山監督と大谷翔平が「イメージ」を共有した賜物だろう。「青年よ大志を抱け」と北海道で築かれたイメージが、世界を制したと言えるのかもしれない。

日本の優勝を祝い懇意にするお店へ
即断即決の行動により当日に祝勝会を実施できた
否定しない、肯定的なイメージを持って人生は歩むべきと日本代表は教えてくれた。


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