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今宵はWBC準々決勝〜一日一勝の思いと危うさ

2023-03-16
一日一生すなわち一日一死
「負けたら終わりの闘い」と大谷翔平
緊張感と一球にかける思いとはいかなるものか?

親友の落語家に宮崎へ来てもらって1週間が経過した。「落語教室」の残務処理などの件で諸連絡を取り合っているが、思いが一致するのは毎晩「WBCロス」であるということ。夜になってWBCの試合がないと、淋しい気分になるわけである。今回のWBC中継の視聴率は、既にサッカーW杯を超えたと聞く。日本中の多くの人が、同じような思いでいるのだろう。こうした意味からすると、民放2局の宮崎県では日本代表のキャンプ地でありながら、さらに放映枠が限られていて「ロス」の度合は深い。TBS系列とテレ朝系列のみが中継しNHKが全く中継できない今大会は、放映権料が莫大であるという指摘もある。僕自身はかろうじてWeb配信で日本代表の全試合を観ているが、本来は野球好きである宮崎県民にとっては大きな問題だ。もはや地上波ではなくWebによる視聴が主流になりつつあることは、W杯の時にも実感したことであるのだが。いずれにしても「野球の世界大会」が大きな力を持ち、一気にこの国の人々を束ねる現象には自ら興じつつもいささかの危うさも感じざるを得ない。つまり、日常ではあまり野球にこだわっていなかった人々までもが心を傾けて心酔している図式が、正統なる社会性なのかどうか?と思わないでもないからだ。

今回はあまりメディアにより言及されないが、前述した放映権料をはじめWBCを主催するMLB機構の「帝国主義」とも言える権限には疑問が少なくない。MLB所属の選手らの大半が宮崎合宿に参加できなかったのも、その権限の大きさを物語るものだ。今宵の準々決勝以降のMLB所属投手の登板の可否などにも、所属チームの意向が影響を及ぼしていると言われている。本大会の過去4回を振り返るに、権限がありながら主催機構のある「米国代表」の優勝が1度に限られるのも皮肉な結果である。MLBの各チームがシーズンを重視するために、「真の米国代表」が選出できていないというのも一つの大きな要因である。開催上の問題はさておき、いよいよ今宵は準々決勝である。かつて昭和の時代は日本シリーズもシーズンの試合も、贔屓チームの勝敗に一喜一憂する人々が多かった。長嶋茂雄などの選手の奮闘ぶりに力をもらい、社会が高度経済成長を成し遂げたといっても過言ではない。今宵は再び大谷翔平がかつてのON以上の躍動を見せ、この数年間の閉塞感を打破してほしいと願う。あくまで「なぜ?」を忘れぬように、「一日一生」の思いで好きな野球を観たい。

既に自宅観戦の準備を始めた
宮崎合宿から日本で開催される最後の試合までの思いを胸に
「今日を生きる」ことの大切さを僕たちは野球に学んでいる。


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