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やるだけやる実行力の先にー若山牧水に学ぶ

2023-03-08
考えたら実行すること
ときに動きながら考えること
牧水の実行力を慕いつつ動く

何かを「実行」しようとするとき、背筋から尻のあたりにむず痒さのようなものが走りワクワク感に支配されることがある。これは幼少の頃からそうで、「(考えたことを)やってみたい」という僕の衝動のサインなのである。人間は「考える」ことが存在理由の根元にあるが、肝心なのは「実行できる」か否かである。僕は幼稚園から小学校3年生ぐらいまでは引っ込み思案で、例えば観光地のハワイアンショーなどで舞台に招かれても照れ臭くて「実行できない」口だった。だが実は、前述のような衝動が宿っていたのを記憶している。中高の部活動は無謀と思えるほど、やるだけやった。そのお陰で受験勉強も「やるだけやれて」志望校に合格できた。大学では「やりたいことを動きながら考える」ように、次から次へと「・・長」たるものを引き受けた。卒業して教員になってからも「まず実行」の人だった。もちろん、若さゆえの「失敗」もなかった訳ではない。

若山牧水は、大学在学時から歌集出版を実行すべく激しい恋愛と並行しつつ準備を進めた。大学卒業とほぼ同時に第一歌集『海の聲』を出版する。だが出版準備を進める段階で出版社の取締役が雲隠れし頓挫しそうになるのを乗り越えて、何とか出版に漕ぎ着ける。だが歌集の宣伝は儘ならず、発行部数も限られ当時はほとんど世に知られることのない歌集であった。だが後にこの第一歌集が読み返されると、牧水の代表歌ともされる名歌がたくさん収録されていることに気づく。爆発的にベストセラーとなった第三歌集『別離』にも『海の聲』からの再録歌が多いこともあるが、やはり強引にでもこの第一歌集出版を「実行」していたことが後の国民的歌人への足掛かりでもあった。「わが歌を世に問いたい」という衝動も自然に任せて抑制しない、牧水のそんな実行力が窺える。恋愛の面でも『海の聲』出版の年の暮れには、恋人・園田小枝子を迎えるための家を用意している。まさに山から渓流を水が流れるように、牧水の実行力に学びたい。そんな思いを秘めて、今日から1泊で牧水の生まれ故郷・日向市東郷町坪谷に学生たちを導くツアーを実行する。

「実行」すれば必ず何かが見えてくる
「実行力」を讃えていただいた言葉に報いたい
やるだけやる意気地のない人生なんてふざけるな!


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