時計の塔と夢の高さ
2023-03-05
「ふり仰ぐ時計の塔に 青春の眸は澄みて」あの日あの場所でどんな未来を夢見ていたか
母校近くで叶える夢のお店へ
命をいただいた母、学を創り出してくれた母校、そして母なる大地・山・川・海。いずれも「母」と思えるものは大切にしていかねばなるまい。そんな思いで、母校のキャンパスを歩く。自らが学んだ頃からすると建物もだいぶ様変わりはしたものの、それぞれの雰囲気は色濃く保存されている。「学」の基盤を養った文学部キャンパス、現職教員をしながら強引に通い詰めた教育学研究科の学びがあった建物。また大学のシンボルとなる講堂前に来ると、18歳であった僕が入試を受けに来て開門8時を待った場所に立つことにしている。其処から人生が大きく動き出した、といっても過言ではない場所だ。冒頭に記したのは「早稲田の栄光」という曲の一節だが、「時計の塔」を「ふり仰ぐ」あの時の「眸(ひとみ)」は「澄みて」いたのだ。そこからの時間的距離を実感し、自らの「学」を「進取の精神」でさらに挑戦していこうという思いが高まる。
大学院時代にお世話になった教授ご夫妻が、母校近くで洒落た料理屋を昨年12月に開店させた。素材にこだわり産地にこだわり、そしてご夫妻の夢を叶えた空間である。親友と現地で待ち合わせたが、僕が先に入店するとスタッフも顔馴染みの方が従事していてのっけから楽しい気分にさせていただいた。僕が中高教員だった頃から、教授ご夫妻には自宅に呼んでいただいたりひと方ならぬお世話になっていた。特にこの日にともにお店に伺った親友との仲も、そのお陰で大変深いものになった。人には様々な夢がある。文学を研究し世に問い、それを講じたり表現したり、そして教育の場で多くの若者に出逢う。僕らの仕事の共通する思いであろうが、さらに年代とともに叶えたい夢に踏み出すのも素敵な生き方だ。お店は満席で多くの人たちが、国などを超えて交流を深めている様子が窺えた。最初に教授ご夫妻(女将)に「朗読の研究会をしませんか」と僕が持ちかけて今年で20年、それぞれがそれぞれの声で今もまた新たな生き方に挑戦している。
人生を楽しもう!
自らが何をどうやって命を燃やし続けるか?
母校はいつでも自由に思い通りに邁進せよと背中を押してくれる。
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