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「初日」が闘いの計なりー日本代表合宿 #WBC2023 #侍ジャパン

2023-02-18
2009年2月16日WBC日本代表キャンプ初日の宮崎
サンマリンスタジアムネット裏Row6 -11に座っていた
あれから14年、自宅から徒歩で行けるキャンプ初日へ

ダルビッシュ有・川崎宗則らが隊列の先頭を走りつつ、常に背番号「51」を僕の視線が追いかけていた。今から14年前のWBC日本代表キャンプ初日・ウォーミングの光景である。頭一つ抜けた長身のダルが若手投手として気概を見せ、常にムネの気勢を揚げる声がサンマリンスタジアムに響いていた。背番号51の何気ないベースランニングに酔い、打撃練習の際もライトの守備位置で生きた球を追いつつ、背面キャッチなどファンに野球を楽しませる姿勢は「これぞプロ」を思わせる臨場感があり球場全体が酔いしれていたのが思い出される。この「初日」の雰囲気こそがその後1ヶ月以上の壮絶なWBCの闘いの起点となり、あのロス・ドジャースタジアムでのイチローの中前決勝打に繋がったのだと思っている。僕自身も宮崎から出発しロスであの優勝の雰囲気の中に居られたことは野球ファンとしてこの上もない幸福であった。あのキャンプ見学に来たのが、僕の宮崎初体験であった。綿密に最寄駅「木花」から球場までの道を調べたり、ニシタチの名店を訪ねては満席だったり、今思えば「この土地に住むための予兆」があったといってもよい。

今回は入場整理券なるものが抽選となり、僕はやはり「初日」が当選した。我ながら「持っている」と思いつつ、14年前(あの時は6時台)を思い返しながら7時台に妻と徒歩で球場へ向かった。駐車場も抽選で高額(入場整理券は手数料のみで無料)ということもあり、周辺道路の混雑もなく(14年前はバイパスが確か5Kmとも7Kmとも言われるほど渋滞した)、木花駅には取材陣が待ち構えている程度で大きな混雑もなくスムーズに球場のゲート入口に到着した。コロナ禍ということもあるが、抽選という「規制」によって正直なところファンの熱気が「去勢」されてしまったような印象を受けた。これは世代論になるが、小・中学生の頃からプロ野球チケットを暗いうちから後楽園球場の列に並んだ身からすると、ファンが無理をするぐらいの熱気と後押しこそが選手らの背中を押すのだと思っている。さらには「感染対策」なのだろう?スタンドからは拍手のみで、声援は球場側が規制せずとも社会的慣習からこれも「去勢」されている。開放感ある宮崎の山と海からの美味しい空気の中であれば、もう忘れかけた「三密」など起こり得ないではないか。こうした雰囲気はスタンドのみならず、練習が始まった選手らも横並び同調圧力のような空気があった。初日で遠慮があるとはいえ、「声」を出す川﨑・松田のような存在は皆無。静かなノック・打球音だけの打撃練習が午前中を通して続いた。既に昨年のMLB試合をTV映像で見る限り、選手も観客もマスク着用は愚か、声出しと絶叫の渦中で試合が行われている。日本代表はそんな他チームと、さらに準決勝からは球場環境で闘わなければならない。「コロナ対応」で周回遅れであるこの国、慎重に万全を期すことが利点なのだとは思いつつ、今回の日本代表が14年前の「侍」とは異質であることに影響はしないのか?甚だ心配になる。MLBを経験している、翔平や誠也が合流してどんな化学反応が起こるのか?そこに期待しつつ、「14年後の初日」見学を終えた。

2009年博士号学位取得
2013年現本務校に就職
2023年果たして僕にとってWBCごとのどんな節目の年になるのだろうか?


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