お手製ハンバーグ作りへの期待
2023-02-07
幼稚園のお弁当の大好物大学受験の際に胃もたれしないタンパク質
今また母が作るという意義を考えて
幼少の頃は偏食で「ハンバーグしか食べない」と、よく家族に言われていた記憶がある。刺身や寿司は、中学生ぐらいにならないと食べなかった。「胡瓜と蜜柑とぶどうで生きている」などと父方の祖母に言われた記憶もある。だが最近になって、ようやくわかったことがある。偏食は僕だけではなく、父が甚だしい偏食であることだ。野菜は食べず、好みも極端に偏っている。祖母からの家庭環境であろうが、こうした生活習慣が身体によろしいわけはない。大学以降は、僕自身の嗜好でほとんど好き嫌いはなくなった。それは自分自身の性格も同様で、自己開拓したせいもあるが社交的で人付き合いを重視するようになった。今にして考えると、僕が「偏食だ」とされていたのは父の隠れ蓑になっていたのではないかと思う。それにしても幼稚園の頃から、母が作るハンバーグが大好きになったのは確かである。
幼稚園の時、まだ暖房はガスストーブだった。周囲を柵で囲われた暖のそばに昼食が近づくと、各自が持参したお弁当が置かれて温められる慣習があった。その際に僕の弁当が温め終わって蓋が開けられると、ハンバーグが焦げていて幼稚園の先生方が困惑したことがあった。先生方は相談して近くのパン屋でパンを購入して、僕に食べさせてくれた。だが僕自身は「弁当のハンバーグは食べられる」とずっと思っていた。だいたいにしてストーブの近くに置くことで、中身のハンバーグが焦げるはずはない。僕が記憶している幼稚園の頃のハンバーグ騒動である。また鮮明な記憶があるのは、大学受験の時のお弁当だ。午後の試験を考慮して、胃もたれせずに良質なタンパク質が取れる弁当として、母のお手製ハンバーグ弁当の味は格別だった。母校の入試は科目間の休憩時間がひたすら長く、お腹の調整具合が重要だと考えていた。確か午後は「歴史(日本史選択)」だったと思うが、頭がよく働いたのを覚えている。今にして思えば、脳を働かせるためには「良質なタンパク質」が重要だと合格への根拠ある弁当であったのだ。さて、先週末の買物で母が「ハンバーグを作ってみる」と挽肉を購入していた。父の偏食は度を増しているので、その対策もあろうか。いやそれ以上に、母自身が「ハンバーグを作る」ことそのもので心も脳も活性化するだろうことが嬉しい。料理を工夫することは大きな達成感があって、心の健康に間違いなく好影響をもたらすと思うからだ。
僕はもちろん今でもハンバーグが好き
母のお手製ハンバーグで切り開いてきた人生の扉
生きるために料理に向き合うことの大切さを実感する。
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