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無停車鉄道ー動きながら考えること

2023-01-17
小学校の時に読んだ本にあった未来像
常に新陳代謝があることで生命は維持される
考えては動き、動きながら考える

小学校の時、図書館が好きで足繁く通うような毎日だった。在住の隣接区立図書館が、都電車庫跡に新たに開業したのでそちらへ徒歩10分ほど。今思えば区内在住者でなくともよいのか?と疑問もあるが、当該図書館では快く貸出カードも本を入れる黄色い手提げも提供され、数冊の本をいつも借りてきていた。その本の中で「無停車鉄道」という未来構想があるということを知った。電車が駅に近づくと、駅のホームごと動いて並走し客が乗降するというシステムだ。確かに理にはかなっていて自転車に乗ると妹と並走を試み、こういうことか!と現実に納得していた。電車は始動停止に一番電気を消費し、省エネであるという解説もあった。しかし考えてみれば、駅の敷地が膨大に長くなり、結局は移動するプラットホームを始動停止させる電気も必要になる。あれからかなりの年数が経過したが、構想が実現化していないのはどこか不合理もあったからだろう。

それにしても、夢を語り動きながら考えることは貴重なことだと学んだ経験となった。その後は、山手線の中で一瞬飛び上がったら自らの身体は後ろに下がるのか?とか様々な疑問が芽生えた。残念ながら中学校で物理を習った先生の授業が面白くなく、この分野に進むことはなかった。もとより、ことばと物語が好きだったのだろう。その後は「無停車鉄道」のことを、「行動と思考」の比喩のように考えることが多かった。ある意味で人間の生命は「無停車」である。深く「思考」をするあまり、「行動」ができなくなることは少なくない。だが「行動」を止めてしまうと、「思考」はそのまま停滞し「妄想」で終わってしまう危うさがある。「無停車鉄道」のように「動きながら行動し目的を叶える」ように進めていくことが得策であろう。動く方向が常に適切であるとは限らない、だがたとえ迂遠したとしても動いていることで錆びず固まらない思考に辿り着く。アントニオ猪木さんのことば「迷わず行けよ、行けばわかるさ」も、同想の考え方だろう。

流れに遅れず臆さず「やってみる」こと
そこに道がなくとも自ら動き道にすればいい
あれこれと物事を動かす爽快さを味わった1日であった。


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