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塾がイヤだった午後

2023-01-15
部活がしたいのになぜ塾に?
中学校入学直後の率直な思い
自発的に学問への憧れで行った大学受験講習

毎年、この時期になると自らの受験体験を回想する。東京で生まれ育った僕にとって、最初の「受験」との出会いは幼稚園だった。確か「国立大学附属小学校」受験のための「講座」らしきものに参加したのだ。園は終わったのにホールに残り、保護者とともに面接形式でいくつかの「適性検査」のような練習をした記憶がある。しかし、家の仕事が忙しかった母がなかなか幼稚園まで足を運べず、「練習」をするブースに僕だけなかなか行かないで待った記憶もある。どうもその「義務感」というか「抑圧感」がイヤに感じたのだろう、「もうこれを受けるのはイヤだ」と母に言って僕の「お受験」はご破算になった。公立小学校に行って5年生後半ぐらいから、私立中学校受験の「日曜テスト」を受けるのに誘われた。あまり自発的ではなく「なんとなく」御茶ノ水駅近くの会場まで行った。

しばらくしてある大学系列の私立中高に「どうしても進学したい」という自発的な意志が生まれた。自転車で15分ぐらい2駅先の進学塾に日曜ごとに通う、しばらくして平日も3日間通うようになった。ここで頑張れたのは、あくまで自らの明るい将来像を描けたから。しかし、大願は成就されず第2志望の父の出身校に進学することになった。不合格の悔しさが僕の中に渦巻き、中学入学後も同じ塾の平日クラスに申し込みをした。だが数回ほど塾に行くために授業が終わって早々に帰宅する自分の姿に疑問を持った。クラスの友人はグラブを持って「野球部」の練習に行くのに、なぜ僕は塾なのだ?という大きな拒絶感が宿った。私立中学校への入学費用に加え、塾の費用まで支払ってくれた父母には誠に申し訳なかったが、理由を話して僕は「野球部の午後」を選択した。その時に決意したのは、学校の勉強に妥協しないことだった。その後は、ほとんど学年で1番・2番の成績を続けることができた。結果として中学の野球部、高校での器械体操部、その経験が大学受験の際に活かされた。適切な方法で的確に挑めば叶えたいことは叶う、という生き方に確信が持てたのだ。大学受験では、中学受験で不合格だった系列大学に自力で見事に合格することができた。

自らの意志こそが自らの生き方を開拓する
そして学びたい先生に徹底的に教えを受けること
「対策」ではなく「学びたい」を喚起する教育がこの国にはあまりに足りない。


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