免疫力と予防習慣ー流行性感冒100年の歴史の中で
2023-01-11
インフルエンザと同時流行やはりいずれも侮れない感冒
されど人と人との接触が持てない損失も考えて
3年前の今頃、僕たちは世界がこんな状況になるとはまだ思ってもいなかった。だが「20XX」の下二桁が「20台」になっただけで、世界は一変してしまった。スペイン風邪(インフルエンザ)の流行が1918年(大正7)から1919年で、第一次世界大戦の最中でもありそれから約100年後に顕れた肺炎を引き起こす「世界感冒」といえる。100年前の日本での死者は15万人、世界では第一次世界大戦の死者を上回る2500万人が死亡したと推定されている。時に戦況が不利にならぬように、罹患者数を誤魔化したという話も有名であり、当時からすると100年で医療も情報公開も大いに進んだことがわかる。人生100年といわれる時代だが、人間が作った暦の100年単位で生存を脅かすウイルスが跳梁跋扈するのも何かの周期が作用しているのであろうか?
などと歴史的視野で考えると、僕らは既に「インフルエンザ100年」の歴史の中を生きて来たのだ。以前から毎年のようにこの時期になると学校でも罹患者が後を絶たず、「学級閉鎖」などを担任教員として経験したこともある。担任個人として加湿装置を教室に置いたり、極力換気をさせるなど努めたこともある。授業を終えての手洗い習慣、食事マナーの節度、顔周辺を手で触らない、など既に以前から予防習慣として実行していたことも少なくない。されど「清潔」ばかりを求めると神経がすり減るので、「ウイルスは0(ゼロ)にはならない」と考えることも大切だ。そこで僕たちにできることは、免疫力を高めることだろう。こちらもこの10年間近い宮崎生活で、僕自身が気をつけて来たことである。栄養・運動・休養の過不足ないバランスを生活の中で保つことだ。誰しもが願わくば「コロナが消える」ことを願うのだろうが、歴史は明らかにそうはならないことを語っている。人間そのものもビフィズス菌などによって健康を保っているように、極端な純潔主義を排し耐性ある身体と習慣を今一度考えるべき時である。
入学時にコロナが始まった学生らが3年生に
コロナ以前の様々な習慣などが失われているという声も
僕たちはこの歴史の中をどう生き抜いていくか?が問われている。
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