心の花宮崎歌会3年ぶりの新年会
2023-01-09
再びの感染者数の増加に伴い午前中の歌会は中止とし午後からの新年会のみ開催
距離がありつい立てのある円卓に今年の短歌を語り合う
新年となって1週間が経過した。毎月第一土曜日に開催される心の花宮崎歌会の新年は、8日(日)の開催で3年ぶりの新年会が予定されていた。しかし再びの感染者数の増加、ここのところの死者数の増加(県内の状況も)を鑑みるにやはりこの感染症はまだまだ侮れない。急遽、午前中の歌会は中止となり、午後からの新年会のみを対策を十分に施して開催することになった。宮崎歌会では、コロナ禍前まで歌会と新年会を融合する形で実に充実した行事として開催していた。その「新年会」も2021年2022年と行われず、誠に残念な年の初めとなっていた。やはりあらゆることに「初・・・」があるように今年の短歌は、心の花歌会新年会で始まるという「日常」を早く取り戻したい。そんな思いが募った末に、事務局の方々の大変な努力と工夫があって、この日は新年会が開催された。
冒頭に伊藤一彦先生のご挨拶。歌会そのものも感染対策の上で授業教室の形式で行ってきているために、新入会員の方々が相互に顔と名前が一致しないことを憂えることが指摘された。歌会においてはやはり顔を突き合わせることが、実に大きな意義であることがわかる。会は黙食を前提としつつその後に、新入会の方々の自己紹介が行われた。さらには歌会ができなかったのを補うべく、選者である伊藤先生と大口さんから5首選の歌について評がなされた。「ネックレス」の擬人化、過去と対比した「前線」の兵士たちのクリスマス、感情の「前借り」、など秀歌の要所を押さえる歌評がなされることで、題詠「前」の多様な表現が確かめられた。新年会そのものは「2時間」に限定されたが、やはり一堂に介しての時間は貴重な今年のスタートとなる。今年も1ヶ月に1回のこの機会を柱に、毎月の新しい自分を見つけてゆきたいと思う。
歌壇賞の久永さんをはじめ若手の参加も多く
多様な年齢層である宮崎歌会をさらに活性化するために
閉会後にはさらに若手らとじっくり語らう時間を持つことができた。
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