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集中講義・大河ドラマ最終回・W杯決勝

2022-12-19
年末らしき光景に新たな色も加わり
対面集中講義に集まったゆえに個々の読みと他者と協働で
夜は「鎌倉殿の13人」最終回、そしてW杯決勝

年末恒例なものが、行われる時期になった。「『短歌県みやざき』ことばの力と牧水入門」は9回分がオンライン配信講義コンテンツが作成してあり、各自が自宅で学ぶことができる。総計15回の残りの6回を二分割し、3回ずつの集中講義を12月と2月に実施している。これが恒例となって既に5年ほどになるだろうか。コロナ禍前からオンラインコンテンツを作成していたのは、当時はかなりの負担であったが自分の学びとして大変に意義深かった。現在では「九州学」という九州地区国立10大学の連携講義にも2回分を提供しているマルチコンテンツである。この日は集中講義に、21名の学生が集まった。前半は牧水の歌から「声と耳」を起点に作られた短歌12首から1首を選び、各自の読み方を紹介するという歌会方式で進めた。コンテンツの視聴回数などはまだ確認していないが、短歌の読み方をはじめ学習の効果が感じられる面もあった。後半は牧水が「宮崎を詠んだ歌」8首から1首を選び、同じ歌を選んだ者同士がグループとなり、短歌を使って宮崎の魅力をプレゼンするという内容。都井岬・油津・高千穂、そして「青の国」など学生たちの発表が楽しかった。

この日は楽しみというか、気落ちが揺れるものが夜に二つ控えていた。一つは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回60分拡大版である。「承久の乱」をはじめ最終回に描くものはまだまだ盛りだくさんと思っていたが、前半であっさり描かれ、むしろ北条義時をめぐる周囲の人間関係を中心に彼の最期が精緻に描かれていた。『吾妻鏡』の記述に忠実に描かれつつも、「人間ドラマ」なのだという三谷幸喜の脚本はやはり見応えがあった。「鎌倉を守る」ためには憎まれることも辞さず、という時に強硬な姿勢も貫いてきた義時の生き様とは何であったか?権勢とは政治的権力とは?そして人はなぜ戦い殺し合うのか?各回ごとに様々な「人間模様」を考えさせられた大河ドラマであった。義時のみならずもちろん姉の北条政子の生き様も重要で、「姉か母か」という中で政子の葛藤が最期のシーンには大きく関わることになる。親族間の争い、また朝廷と幕府、動乱の武家政権の誕生期にあって、まさに現代の暗くも重い世界情勢にも思いを致すことになった。そして深夜にはW杯決勝のキックオフ、僕自身の葛藤は本日が人間ドッグ検診であること。早々に夕食は終えて、検診への影響も考えて就寝するかどうかの大きな葛藤を抱えた夜となった。

牧水で宮崎を語り
大河ドラマに人間の栄光と暗躍を観て
せめて世界はスポーツで競い合えとの願いを込めて。


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