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広瀬川流れる岸辺ー友との時間を求めて

2022-11-05
「瀬音ゆかしき杜の都」青葉城(仙台城址)に登り
仙台の友人が紹介してくれた「ハチ」でナポリタンハンバーグ
一路東京へ1時間半、友との大切な時間を

前日のライブの興奮も冷めやらぬうち、仙台での起床。ホテルの前の銀杏並木は既に色づき、やや冬支度の仙台だが思ったほど寒くはない。地下鉄で4駅移動し「国際センター前」で下車、そこはかの「青葉城恋歌」の舞台とともに東北大学のキャンパスもある。今回はそれほど時間がないため大学の友人には素通りになるが、仙台城址からの広瀬川の眺めには出逢いたかった。歩き出すと通常の道路が工事中で通行止、仕方なく迂回路を通り登り坂が始まる。さすがは伊達政宗の居城、本丸付近まではかなりキツい。登り切って政宗の馬に乗った有名な彫像が見られると思いきや、こちらも修復中であった。しかし、そこからの仙台市中心部を眺める景色は絶景で東には太平洋、西には頂上付近に雪をいただいた山形方面の山並みが見える。あらためて東日本大震災で津波が襲った地形を俯瞰し、未だ発見されない方々をはじめ犠牲になった方々に祈りを捧げる。「杜の都」そこには人々が丁寧に緑を育てるという思いが込められていると云う。それでも高層ビルが目立ちはじめた街を眺め、再訪の時期を待とうという想いにさせられた。歩き終えてホテルに帰着、準備を整えて駅まで徒歩で。ブランチは駅中にある「ハチ」、最近仙台に引っ越した友人からおススメ情報をいただいていた店だ。「ハンバーグナポリタン」という2種混合のようなプレートは昭和の香りがする美味しさ。その後は駅構内で土産を購入し予約していた新幹線に乗車した。

それにしても新幹線の速さには驚きを覚える。少し妻と何やら話していると姪っ子の夫の故郷である白石市などを通過しすぐに福島に入り、あっという間に宇都宮付近という印象だ。考えてみれば、母の故郷である新潟に行く際などに使い慣れると便利に到着できる感覚を思い出した。宮崎に10年住んでみて、この速さは「便利」とともに「脅威」にさえ感じる。「旅」という概念は途中経過が大切であるが、通り道を味わう感覚などを喪失するほどの極端なスピードだ。「途中段階」より「結果」が全ての世の中は、このように我々の移動手段によっても刷り込まれている。東京駅に到着して、土産の荷物も増えたのでタクシーでホテルまで。それにしても、前日の仙台から「個人タクシー」の運転の荒さや対応の酷さには唖然とする。昔は僕の父などは「個人の車を大切にしているから」という理由で「個人」を選んでいた記憶があるが、今やそれは幻想に過ぎない。近い距離で乗れば「チェッ」とした態度を露わにし、電子決済などへも怠そうな対応。東京ではよほど黒の箱型会社タクシーが良心的だ。その後、東京では夕刻から親友のワインバーへ。さらには今夏に宮崎を訪れてくれた親友夫妻と会食、実に楽しい時間が持てた。

場所より人とのつながり
コロナの数年で失った人を訪ねる感覚
「旅」への情熱があらためて高まる契機でもある。


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