短歌県の新聞「俵万智賞受賞歌」と「若山牧水賞」速報
2022-10-25
第4月曜日連載・俵万智さん「海のあお通信」そして俵万智賞入賞歌は文化文芸欄に
速報として若山牧水賞・奥田亡羊氏に決定!
どのような状態であれば「短歌県」と呼べるのか?僕自身が考え、そして県庁文化振興の担当者の方々と何年にもわたり議論してきている。現代社会は政治・経済・社会、さらに文化においてもメディアの役割は甚だ大きい。明治以降、特に明治30年から40年頃の社会からはメディアによる喧伝によって、文化の質が大きく変容したことは多くの分野で指摘がある。なかでも新聞・出版の興隆は、文芸活動にも多様な変質をもたらせた。公共の場所でものが読めることから、「音読(文化)」から「黙読(文化)」へと変容したことも大きな要素である。明治という時代には明治天皇御製が新聞に掲載され、国民の心理に多大な影響を与えたことも指摘されている。また新聞にある文芸欄は今に至り、民衆の文芸投稿を促してきた大きな役割を果たしている。地方紙を含めて歌壇・俳壇・詩壇が、これほど賑わっている国は稀ではないのだろうか。
この日の宮崎日日新聞文化文芸欄は、左右両面を使用し毎週の「文芸投稿欄」とともに「俵万智賞受賞歌」を掲載した。毎年、この時期に実施される「俵万智賞」、県内在住・在勤者が投稿でき、毎年老若男女1000点以上の投稿がある。その受賞歌が一覧できるのは、「短歌県」の新聞として誠に誇らしい。受賞歌を眺めてゆくと、宮崎大学短歌会の学生さんや卒業生の歌、友人知人の歌もあり楽しい気分にさせてくれる。併せて、俵万智さん「海のあお通信」は「短歌ブーム」と題した内容。「牧水短歌甲子園」の全国版TV中継や若い人たちの「ブーム」について、的確に整理されていた。そして日中に宮崎日日新聞Web版の速報には、「若山牧水賞に奥田亡羊氏」が掲載された。奥田氏は僕も所属する「心の花」の歌人であり、結社会員の受賞に大きな喜びを覚える。今から、来年2月の授賞式への出席が楽しみである。一日中「短歌県」の新聞は大賑わいであった。
新聞=日常生活に短歌があり多くの県民が身近に短歌を読んでは自らが詠む
僕自身の公演「いとしの牧水」の告知も文化・文芸欄に
「短歌県」をさらに地固めするため諸方面で僕のできることに取り組む
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