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研究発表司会として

2022-09-26
自分が発表をした際のことを思い出し
質問を予想して事前に要点をまとめるべく資料を読む
時間内での進行を心がける陰の存在として

第41回和漢比較文学会大会オンライン2日目。研究発表が5本行われるにあたり、午前中最初の司会を担当することになっていた。司会担当は準備理事会で決定されるが、発表される研究分野に近い領域の研究者がするのが慣例である。所用で準備理事会に出席できなかったゆえ、学会事務局の先生からメールをいただき発表内容からして快諾をした。2日前からダウンロードできる発表資料を事前に読み込むと、参考文献に僕自身の論考もあり当該の素材の和歌が引用されている。あらためて自らの過去のの論文も読み直し、今回の発表の論点と絡む点を確認しておく。若い方の研究発表に関わるに、やはり自らが若い頃に発表した際のことを思い出す。その時の気持ちになって、発表者が十分に質疑応答で成果があるように司会者は努めるべきと思う。

今回のご発表者の研究内容は、今後においての論文化などもあろうから小欄での言及は控える。発表時間の35分間は実に適切に遵守され、提示された資料も的確な内容であった。司会を担当した際に質問者がいるかどうか?は実に大きな焦点である。もし質問が出ない場合は、司会者自らが質問を準備し議論を活性化せねばならない。前述したように自らの研究領域に関連した内容であるゆえ、特にこの日は僕自身が自信のある論考に関する内容なので発表を聞いた段階で3点ほどは質問が用意できた。同時にこうした質問を用意することが、参加者からの質問の予想ともなり議論を整理していくのには役立つ。極論をすれば研究学会に参加するのは、「質問をするため」であると言っても過言ではない。短歌実作も同様であるが、発表を聞いて「ああそうですか」という思いを抱くのではなく、「謎に突っ込みたくなる」のが魅力ある表現であり研究ということが言えそうだ。

様々な分野の発表からの刺激
自らの今後の研究へ扉を開く意識が発動する
2日間、自宅書斎でのオンライン学会が終了した。


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