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エリザベス女王追悼

2022-09-24
若き日にバッキンガム宮殿前にて
映画「エリザベス 女王陛下の微笑み」
英国を再認識した国葬に女王を悼み

1990年の新年を迎えた(日本時間)のは、ドーバー海峡上のホーバークラフトの船内(1989年12月31日夕刻)だった。ドーバーの白碧が聳り立つのを横目にして港に着岸し入国審査を受けると、かなり厳しい審査官に当たった不幸だろうか?滞在先を問題視された。当時は初任校の同僚が同校のロンドン校に出向していたので、そこへ転がり込む予定だった。だが事前調査もしておらず、「滞在先住所」がわからない。審査官は「不法就労」かのようなことを低音の声で語り、「入国を許さない」といった構えだった。もっとも髭面に革ジャンという出で立ちは、そう思わせることを助長していただろう。英語で必死に「私は日本の教員で同僚がロンドンで教員をやっている」ことを力説し続けた。時間にして15分間ほどはアピールしただろうか、僕の審査ブースの後は長蛇の列になっていた。最後には1週間後にパリから日本へ帰国する航空券を見せると、「不法就労」ではないことが理解されたらしくようやく入国の運びとなった。これが僕の「英国初体験」である。

ロンドン市内を巡り一番感激したのは、バッキンガム宮殿を前にした時。思わず「エリザベス!」と大声を上げると、同行していた同僚が「やめとけ」と制止した。何か得体の知れない感情が僕の中に湧き起こり、宮殿の主である女王陛下に「私は此処に来た」と知らせたい心境だった。入国審査の苦い思いも忘れ、幼少の頃から映像で観ていた女王の住んでいる場所に来た感情の高まりが抑えきれなくなったのだろう。この度の女王陛下の逝去にあたり、謹んでご冥福をお祈り申し上げたい。国葬の様子を映像で観ていて、再び英国に行ってみたくなった。そして入国審査の厳しさも、当地での料理の味も、オックスフォード大学の雰囲気も、なぜか僕らの親和性があるのではないかなどと考えるようになった。こんな思いから、昨日はドキュメンタリー映画「エリザベス 女王陛下の微笑み」を観た。これまでの女王陛下の様々な場面での微笑み映像を精査し、「エリザベス」が君臨した時代を語る内容であり、抱いていた思いに納得することができた。天皇皇后両陛下とも関係の深い英国、日本でも自動車が左車線を走るように、明治以降の関係などからして今一度考えてみるべき時なのかもしれない。

もはやトンネルができてホーバークラフトは
あの頃から今日までのエリザベス女王陛下を偲び
英国のこの先に思いを馳せながら


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